老舗のご主人が伝授!お家でうなぎをおいしく

講師

岩本 公宏 先生(「日本橋 いづもや」三代目)

うな丼 市販のうなぎの蒲焼でおいしく
そうめん うなぎのジュレがけ
うざく
当日紹介した料理の集合写真
岩本 公宏 先生

2025年7月8日KCC食文化と料理の講習会は、「日本橋いづもや」三代目の岩本公宏先生をお招きし、「老舗のご主人が伝授!お家のうなぎをおいしく」をテーマに開催しました。

講習会のレポート

岩本先生は大学卒業後、老舗うなぎ店で修業し、三代目として「いづもや」に戻りました。受け継がれてきた味を守りながら、うなぎの伝統的な料理を復活させたり、新たな料理にも挑戦しています。「いづもや」は1946年日本橋に創業、さっぱりとした味わいが長く多くの人に親しまれています。うなぎの魚醤を使った“いづも焼き”は、ここでしか食べられない味です。

暑い夏にはやはりうなぎ!ご家庭でうなぎをおいしく楽しむコツを教えていただきました。

  • うな丼 市販のうなぎの蒲焼でおいしく

    市販のうなぎの蒲焼をひと手間でワンランクアップ。まず、うなぎについているたれを洗い流して臭みを取り除くのがポイントです。
    その後、自家製のたれ(しょうゆ、みりん、氷砂糖)を塗って、こんがり焼きます。焦げやすいので注意してください。
    氷砂糖を使うことで、たれにコクが出ます。丼のごはんは平らに盛ると、うなぎが安定して美しく仕上がります。

  • そうめん うなぎのジュレがけ

    うなぎのゼラチン質を生かした料理、煮こごりをイメージした一品です。
    蒲焼を加えただしをゼラチンでゆるく固めたジュレとともに、そうめんをいただきます。見た目の涼しさ、ふるふるとした食感、うなぎのうまみを感じる味わいで暑い夏にぴったりです。
    そうめんをゆでる時に梅干しを加えると、麺にコシが出ておいしくいただけます。

  • うざく

    うなぎの蒲焼とシャキシャキとしたきゅうりが、相性の良い酢の物です。
    「いづもや」のうざくは、だしを効かせたすっきりとした甘味の土佐酢で和えるのが特徴。
    さっぱりとした味わいの中に、うなぎのうま味、コクが感じられるぜいたくな酢の物です。

    うなぎの老舗店だからこそ知る、楽しいうなぎの話も聞けた講習会でした。

    講習会ダイジェスト動画

講習会のレシピ

うな丼 市販のうなぎの蒲焼でおいしく

材料:4人分
市販のうなぎの蒲焼 1尾
温かいご飯 600g
小ねぎ 好みで
刻みのり 好みで
粉山椒 好みで
自家製うなぎのたれ(作りやすい分量)
 キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ 200ml
 マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん 200ml
 氷砂糖 50g
つくり方
  1. 1たれをつくる。鍋にしょうゆ、みりん、氷砂糖を入れて弱火にかけ、かき混ぜながらフツフツしている状態で加熱する。氷砂糖を溶かしみりんのアルコール分を飛ばす。
  2. 2うなぎは流水でよく洗い、表面についているたれを落とす。
  3. 3(2)のうなぎに上から熱湯を流して、さらに余分なたれを取り除いた後、キッチンペーパーで水分をよく吸い取る。
  4. 4アルミホイルをクシャクシャにしてから平らにのばし、その上に(3)のうなぎを皮を上にしてのせ、温めておいたオーブントースターに入れて焼き始める。表面が乾いて焼ける音がしてきたら取り出す。
  5. 5(1)のたれを(4)にスプーンでまんべんなくのばして塗り、再度焼く。
  6. 6焦がさないように常に注意し、皮に程よい焼き目がついてきたら、返して身の方も同様にたれを塗って焼く。
  7. 7器にご飯を盛り、上からたれをかけ、その上に(7)のうなぎをのせ、再度たれをうなぎに少量塗って照りを出す。
  8. 8仕上げに好みで小口切りにした小ねぎ、刻みのり、粉山椒をかける。

そうめん うなぎのジュレがけ

材料:2人分
うなぎの蒲焼 半尾  ※市販のうなぎを再度調理したもの うな丼を参照
そうめん 4束
梅干し 2個
オクラ 2本
ミニトマト(湯むきする) 2個
だしジュレ
 キッコーマン旨みひろがる香り白だし 90ml
 水 360ml
 粉ゼラチン 3g(30mlの水でふやかしておく)
 しょうがのしぼり汁 少々
つくり方
  1. 1うなぎの蒲焼きは6~7mm幅に切る。(冷蔵庫で冷やしてから身を下にして皮目に包丁を入れると身が崩れない)
  2. 2鍋に香り白だしと水を入れて火にかけ、沸いたら(1)のうなぎの蒲焼を加える。30秒ほど煮立たせたら火を止める。
  3. 3(2)にふやかした粉ゼラチンとしょうがのしぼり汁を加え、すぐにやさしくかき混ぜてゼラチンが溶けたら、保存容器などに入れ冷蔵庫で冷やし固める。※ゼラチンを入れたら沸騰させないこと
  4. 4そうめんをゆでる水に梅干しを入れ、火にかけて沸くまで待ち、沸いて30秒ほどしたらそうめんを入れて1分30秒ほどゆでる。ザルに取り冷水で洗い、しっかり水気をきる。
  5. 5オクラはゆでて5mm幅に切る。ミニトマトはくし切りにする。
  6. 6皿にそうめんを盛りつけ、固まった(3)のうなぎ入りジュレをスプーンで崩してそうめんの上にかけ、オクラやミニトマトを添える。ゆでるときに使った梅干しを合わせてもおいしいです。

うざく

材料:4人分
うなぎの蒲焼 半尾  ※市販のうなぎを再度調理したもの うな丼を参照
きゅうり 1本
みょうが 2個
ラディッシュ 1個
少々
土佐酢
 だし汁(昆布とかつお) 70ml
 酢 30ml
 マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん 15ml
 キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたてうすくち生しょうゆ 15ml
つくり方
  1. 1土佐酢の材料を合わせて火にかけ沸かした後、よく冷やす。
  2. 2うなぎの蒲焼きは6~7mm幅に切る。(冷蔵庫で冷やしてから身を下にして皮目に包丁を入れると身が崩れない)
  3. 3きゅうりは薄い輪切りにして軽く塩をまぶす。みょうがは縦半分にし、水平に切れ目を入れて薄切りにして水にさらす。ラディッシュは薄切りにしてせん切りにし水にさらす。
  4. 4ボウルに水気をきった(3)の野菜と(2)のうなぎを入れて、(1)の土佐酢を加えて和える。濃いようならだしを加える。
  5. 5器に土台として先にきゅうりを盛り、その上にうなぎ、きゅうり、うなぎと段々に重ねていき、仕上げに彩りとしてラディッシュを盛りつける。
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