カラダ想いの簡単養生レシピ

講師

井澤 由美子 先生(料理家・国際中医薬膳師・国際中医師)

2023年7月19日KCC食文化と料理の講習会は、料理家・国際中医薬膳師・国際中医師の井澤由美子先生をお招きし、「カラダ想いの簡単養生レシピ」をテーマに開催しました。

講習会のレポート

井澤先生は旬の食材の味と効能を生かした、シンプルで心と体においしい料理を提案し人気です。発酵食レシピ開発をライフワークとし、中医学、薬膳にも造詣が深く、テレビ番組、書籍、雑誌、イベントなどで幅広く活躍。レモン塩、乳酸キャベツなどのブームの火つけ役です。

今回は中医薬膳の考えを取り入れた、夏につくりたい料理をご紹介いただきました。中医薬膳は難しいことではなく、普段の食生活に季節の旬の食材を取り入れ、各食材が持つ効能を知り、体調に合せて食べるというのが基本の考え方です。

  • 和風トウジャン

    トウジャンは、台湾などで親しまれている豆乳スープ。豆乳には体の潤いを保つ効能と余分な水分を取る効能があると言われています。つくり方も簡単なので夏にぴったり。調味料を器に入れ温めた豆乳を加えるだけです。黒酢の効果で豆乳が程よく固まります。めんつゆで味つけし、かつおぶし、みつばを添えて和風にしましたが、漬物、桜えび、ごま、香菜など、いろいろなトッピングで楽しめます。

  • 乳酸発酵サラダ

    乳酸飲料を使った発酵の力を活用したサラダ。韓国の水キムチに似た浅漬けが簡単につくれます。季節と食材の効能を考えて、いろいろな野菜を漬けてみましょう。漬けてすぐはフレッシュな味わい、時間の経過とともに味の変化が楽しめます。乳酸菌が生きる漬け汁はそのまま飲むだけでなく、しょうゆやめんつゆで味つけし、冷たい麺のつゆとしても活用できます。

  • 夏野菜と鶏肉のトマト醤煮込み

    赤い食材は夏の体調を整える効能があるものが多いと言われています。トマトは夏に食べたいおすすめの食材のひとつです。トマト醤はトマト、塩麹、赤唐辛子をピューレー状にしたもの。簡単につくれ保存も利き活用の幅の広い調味料です。ここでは鶏肉と夏が旬のズッキーニ、とうもろこしを、トマト醤で軽く煮込みました。その他、麺やパスタのソースにしたり、パンに塗ったりといろいろに使えます。

講習会のレシピ

和風トゥジャン

材料:1人分
キッコーマン 無調整豆乳 200ml
黒酢 小さじ2
キッコーマン 濃いだし 本つゆ 小さじ1~2
かつおぶし 適量
【お好みで】
ラー油 適量
みつば(きざむ) 適量
つくり方
  1. 1器に黒酢と本つゆを入れ、沸騰させないように温めた豆乳を注ぎ、かつおぶしを天盛りにする。お好みでラー油やみつばをかける。

乳酸発酵サラダ

材料:つくりやすい分量
好みの野菜
(キャベツ、にんじん、きゅうり、パプリカなど)
合わせて700g
粗塩 大さじ1強
はちみつ 小さじ2
【A】
赤唐辛子(種を抜く) 1本
昆布(2cm × 4cm) 2枚
にんにく(薄切り) 3枚
しょうが(薄切り) 3枚
乳酸菌飲料 80~100ml
500ml
つくり方
  1. 1野菜は食べやすい乱切りに切る。
  2. 2袋に(1)の野菜を入れ、塩とはちみつを加え全体をよくもんで清潔な容器に入れる。
  3. 3(2)にAを加えて混ぜ合わせ、1日常温に置いて発酵を促し、その後冷蔵庫に保存する。次の日からおいしくいただける。

夏野菜と鶏肉のトマト醤煮込み

材料:2人分
鶏もも肉 300g
ズッキーニ 1本
とうもろこし 1本
辛味トマト醤 ※下記参照 大さじ5
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 少々
デルモンテ エキストラバージン オリーブオイル 大さじ1
つくり方
  1. 1ズッキーニは輪切り1.5cm に切る。とうもろこしは半分に切ってそぎ切りにする。
  2. 2鶏肉は食べやすい大きさに切り、辛味トマト醤、しょうゆをもみ込む。
  3. 3フライパンにズッキーニと鶏肉を入れ、オリーブオイルをまわしかける。
  4. 4(3)にふたをして中弱火で6~7分蒸し焼きにする。途中5分たったらとうもろこしを入れ、ふたをしてさらに火を通し、器に盛りつける。

辛味トマト醤(※)

材料:つくりやすい分量
ミニトマト 30個(300g)
塩麹 大さじ4~5
にんにく(つぶす) 1かけ
赤唐辛子 1本
つくり方
  1. 1全ての材料を合わせて、ハンドミキサーやフードプロセッサーで攪拌してピューレー状にする。清潔な容器に入れて保存する。冷蔵庫で3週間、冷凍庫で2ヶ月保存可能。
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