イタリアンパスタ 温故知新
鈴木 弥平 先生(「ピアット スズキ」オーナーシェフ)





2022年4月9日のKCC食文化と料理の講習会 YouTubeライブ配信は、料理研究家 鈴木弥平先生をお招きし、「イタリアンパスタ 温故知新」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
鈴木先生は、日本とイタリアで修業後、2002年に東京・麻布十番に「ピアット スズキ」をオープン。イタリア料理のエッセンスと、素材の持ち味をいかした魅力あふれる料理を提供し、大人が集まる洗練されたイタリア料理店として人気を得ています。テレビ出演、調理師学校の講師も務め、長年、日本のイタリア料理界の第一線でご活躍です。今回は日本のパスタの変遷やトレンドをひもとき、合わせてパスタの調理の基本やコツをご紹介いただきました。
- トマトの冷製カッペリーニ
イタリアには本来冷たくして食べるパスタはありませんが、日本ではさまざまな冷製パスタを楽しめますね。冷製に使うのは“髪の毛”を意味する細いパスタ、カッペリーニです。ソースはトマトをはじめ材料をミキサーにかけるだけ。パンはソースにとろみをつけるつなぎとして使います。トマトの酸味がさわやかな冷たいパスタです。
- 生ウニのスパゲッティーニ
イタリアではウニを食べる地域は限られていて、ウニのパスタも日本で愛されてきたパスタといえます。生クリームを使ったものが多い中、これはたっぷりのウニとバターとチーズのみを使ったソースで、ウニの濃厚な味わいが楽しめます。ゆでたてのパスタとソースを合わせ、その余熱でバターとチーズを溶かしクリーミーに仕上げます。
- レモンパスタ
南イタリアでは特産のレモンを使ったパスタがあります。南イタリアへも日本人がよく旅行するようになった頃、日本でもこのパスタが見られようになったとか。レモンとバターだけのシンプルなパスタで、レモンの香りが南イタリアを感じさせる一品です。
講習会のレシピ
トマトの冷製カッペリーニ
カッペリーニ | 240g |
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A; | |
プチトマト | 200g |
パン(白い部分) | 20g |
玉ねぎ | 5g |
セロリ | 5g |
にんにく | 2g |
デルモンテ エキストラバージン オリーブオイル | 30g |
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ | 少々 |
パプリカ・赤 | 20g |
パプリカ・黄 | 20g |
モッツァレラチーズ | 40g |
ズッキーニ | 20g |
塩 | 適量 |
こしょう | 適量 |
バジル | 適量 |
- 1Aの材料をミキサーにかけてこす。
- 2パプリカとズッキーニは5mm角に切り、ゆでて冷まし、モッツァレラチーズは5mm角に切り「1.」と合わせ、塩とこしょうで味をととのえる。
- 3カッペリーニは塩(1%濃度)を加えた湯でゆでて、氷水で冷やし水気をよく取る。
- 4「3.」のカッペリーニを「2.」のソースで混ぜ合わせ、器に盛りつけ、仕上げにバジルを添える。
生ウニのスパゲッティーニ
スパゲッティーニ(1.4mm) | 60g |
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生ウニ | 40g |
バター(無塩) | 8g |
パルメザンチーズ | 10g |
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ | 少々 |
塩 | 適量 |
芽ねぎ | 少々 |
- 1スパゲッティーニはたっぷりの湯に塩(1%濃度)を加えてゆでる。
- 2フライパンにバターと生ウニを入れてゴムべらで混ぜ合わせ、ペースト状にする。
- 3「2.」にパルメザンチーズとゆで上がった「1.」のパスタを入れてよく混ぜ合わせ、しょうゆと塩で味をととのえ、器に盛りつけ芽ねぎを添える。
レモンパスタ
スパゲッティーニ(1.4mm) | 60g |
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バター | 20g |
レモンの皮(削る) | 1/2個分 |
レモン(3等分に輪切り) | 1/2個分 |
パルメザンチーズ | 10g |
粗びき黒こしょう | 適量 |
塩 | 適量 |
- 1スパゲッティーニはたっぷりの湯に塩(1%濃度)を加えてゆでる。
- 2フライパンにバターとレモンの皮と輪切りを入れて火にかけ、バターを溶かしレモンの香りをバターにうつす。
- 3「2.」にパルメザンチーズとゆで上がった「1.」のパスタを入れてよく混ぜ合わせる。塩で味をととのえ、器に盛りつけ粗びき黒こしょうをふる。

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