発酵をいかした 中国料理
講師
田村 亮介 先生(「麻布長江 香福筵」オーナーシェフ)
2019年1月30日のKCC料理講習会は、「麻布長江 香福筵」オーナーシェフの田村亮介先生をお招きし「発酵をいかした中国料理」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
田村先生は、調理師専門学校卒業後、中華料理店での経験を経て、「麻布長江」オーナーシェフの長坂松夫氏のもとで、10年修業。2009年5月より「麻布長江 香福筵」のオーナーシェフとなり、ジャンルにとらわれない、センスあふれる料理を提供しています。各種メディアへも多数出演。家庭向けの中華料理もご紹介されています。
今回は、田村先生に、発酵をいかした料理をご紹介いただきました。中国には、広大さならではの発酵食材が多数あり、田村先生は、年に何度か、現地へ食材や料理をチェックに訪れるそうです。腐乳(豆腐を麹と塩水で発酵)、蝦醤(小エビを発酵させたペースト)、酸白菜(白菜を塩と米とぎ汁で発酵)をいかした料理と、合わせて中国の奥深い発酵文化のお話も伺いました。
講習会のレシピ
ゆで鶏 怪味ソース <怪味鶏>
材料:2~3人分
鶏むね肉 | 1枚 |
---|---|
山くらげ(水でもどし5cm長さに切る) | 適量 |
サラダ用野菜 | 適量 |
怪味ソース; | |
キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
酢 | 大さじ1/2 |
キッコーマン 豆板醤 | 小さじ1 |
ごま油 | 小さじ1 |
芝麻醤 | 大さじ3 |
腐乳赤 | 大さじ1 |
ねぎ(みじん切り) | 大さじ1 |
しょうが(みじん切り) | 小さじ1 |
にんにく(おろす) | 小さじ1 |
花椒粉 | 少々 |
つくり方
- 1鶏むね肉の厚い部分をそぎ、厚さを均一にする。
- 2鍋にたっぷりの湯を沸かし、火を止め、鶏肉を入れて蓋をする。
- 3「2.」を12~15分ほどおき、鶏肉の状態を確認して取り出し、粗熱が取れるまでおく。
- 4山くらげを軽く炒めて、香りを出す。
- 5怪味ソースの材料は、全て混ぜ合わせる。
- 6「3.」の鶏肉を拍子木切りにし、器に「4.」の山くらげとともに盛りつける。
- 7「6.」に「5.」のソースをかけ、サラダ野菜を添える。
発A菜 発酵虾醤 土鍋仕立て <虾醤A菜煲>
材料:2~3人分
A菜(エーサイ)※ | 150g |
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キッコーマン 料理の清酒 | 大さじ1 |
スープ | 150ml |
塩 | 少々 |
にんにく(みじん切り) | 小さじ2 |
虾醤(えびみそ) | 小さじ1 |
砂糖 | 少々 |
キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ | 少々 |
サラダ油 | 適量 |
水溶き片栗粉 | 適量 |
つくり方
- 1A菜の根元のかたい部分を切り取り、穂先を縦半分に切る。
- 2鍋にサラダ油を入れ、A菜を強火で炒める。
- 3「2.」に、酒、スープ50ml、塩少々を入れて、野菜の水分を飛ばしながら軽く炒めて取り出す。
- 4同じ鍋にサラダ油を入れ、にんにくを炒める。香りが出たら、虾醤を加え、さらに炒め、香りを出す。A菜を戻し入れ、スープ100ml、砂糖、しょうゆを加え、調味する。
- 5「4.」に水溶き片栗粉で軽くとろみをつけたら、土鍋に移し、火にかけ、鍋肌が少しこげついたらできあがり。
- ※A菜がなければロメインレタスを使用してもよい。
発酵白菜と豚ガツの煮込み <酸白菜猪肚>
材料:2~3人分
豚ガツ | 150g(下処理したもの) |
---|---|
酸白菜※参照 | 150g |
にんにく(薄切り) | 10g |
泡辣椒(パオ・ラァ・ジャオ) | 大さじ1/2 |
スープ | 200ml |
パクチー | 適量 |
サラダ油 | 適量 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
つくり方
- 1豚ガツ、酸白菜はひと口大に切る。
- 2鍋にサラダ油を入れ、にんにく、泡辣椒を入れて炒める。香りが出たら、スープ、豚ガツ、酸白菜を入れて中火で煮る。
- 3「2.」の酸白菜のうま味を、しっかりスープに煮出したら、塩、こしょうで調味する。
- 4「3.」を器に盛りつけ、パクチーを添える。
※酸白菜(白菜の漬物)
つくり方
- 1白菜1個を縦4つに切る。全体に軽く塩をして、2~3時間おく。
- 2白菜が浸かるくらいの米のとぎ汁を用意して、1%の塩水をつくる。
- 3「2.」に、水気をしっかりと絞った「1.」の白菜を入れ、白酒(なければ焼酎)少々、赤唐辛子5本を加える。
- 4蓋つきの容器に、「3.」を入れて蓋をして、1~2週間常温におく。好みの発酵具合まで発酵させる。
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