シェフにならう 初夏に味わう冷製パスタ
山本 鉄巳 先生(「SALONE サローネ 2007」料理長)






2026年6月11日KCC食文化と料理の講習会は、「SALONEサローネ2007」料理長の山本鉄巳先生をお招きし、「シェフにならう 初夏に味わう冷製パスタ」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
山本先生は国内のイタリア料理店で働いた後、イタリア・トスカーナで研鑽を積み、帰国後、SALONEグループに入社。グループ店のシェフを務めた後、グループの旗艦店である「SALONE2007」の料理長に就任。 素材の持ち味を生かした新しいスタイルの料理をめざし、料理コンクールでは、独創的なパスタで賞を多数受賞しています。
日本でさまざまに進化してきた冷製パスタ。今回は先生の発想でアレンジしたパスタを、冷製ならではのおいしさを引き出すポイントを交えながら、ご紹介いただきました。
- 青じその冷製ジェノベーゼ
ジェノベーゼは、バジル、松の実、チーズでつくる定番のソース。今回はチーズは使わず、青じそ、くるみを使ってさっぱりと仕上げました。青じそは、バジルとはまた違った清涼感のある香りを持ち、冷製パスタにぴったり。ペーストは一度高温で加熱することで、より色鮮やかになり変色を防ぎます。冷たくしたソースに、ゆでたての熱いパスタを合わせ、さらに冷やしていくことで、パスタに味が染み込みます。冷製パスタには、細めのロングパスタがおすすめです。
- 菜園風ほんのり温かいパスタ(パスタ ティエピダ オルトラーナ)
イタリアで親しまれている、ほんのり温かいパスタです。「ティエピダ」とは「ほんのり温かい」を意味し、本来イタリアには冷たいパスタはありません。冷やしたトマトベースのソースに、ゆで立ての熱いパスタを合わせて、やさしい温かさにして楽しみます。「オルトナーラ」は「菜園風」という意味で、好みの野菜を焼いて合わせました。この料理にはショートパスタや、やや太めのロングパスタが合います。
- 冷製ボンゴレ・ビアンコ
オイルベースのあさりのパスタ、“ボンゴレ・ビアンコ”を冷製にしました。これも同様にパスタは水には通さず、熱いパスタを冷たいソースに合わせて冷やし、ソースのあさりのうまみをパスタに吸収させます。ソースは濃度の調整が大切で、水やパスタのゆで汁を使いながら仕上げます。風味づけにしょうゆをプラス、青唐辛子のさわやかな辛みとライムの酸味を添え、軽やかな味わいにまとめました。
講習会ダイジェスト動画
講習会のレシピ
青じその冷製ジェノベーゼ
| 青じそのペースト(※下記参照) | 60g |
|---|---|
| まぐろ(刺身用) | 適量 |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 60ml |
| キッコーマン 昆布だし清澄 | 6g |
| パスタ(フェデリーニ) | 60g |
| 青じそ(仕上げ用/せん切り) | 適量 |
| 塩 | 適量 |
| ※青じそのペースト:つくりやすい分量 | |
| 青じそ | 60g(約100枚) |
| A | |
| 冷水 | 120ml |
| エキストラバージン オリーブオイル | 120ml |
| くるみ(煎ったもの) | 30g |
| にんにく | 1かけ |
| 塩 | ひとつまみ |
- 1青じそのペーストをつくる。ミキサーにAを入れてなめらかになるまで攪拌し、青じそも加えて再度攪拌し、なめらかなペーストにする。
- 2パスタを塩を加えた熱湯でゆで始める。袋の表示の時間ゆでる。
- 3まぐろはサイコロ状に切り、塩をふる。
- 4フライパンに酒を入れ、アルコールが飛ぶまで煮詰め、(1)の青じそのペーストを入れ、強火で一気に火を入れて青じその発色をよくする。
- 5(4)に水を加えて水分量を調節し、ボウルに移して氷水で冷やした後、昆布だしを加えて混ぜ合わせる。
- 6(2)のゆで上がったパスタを冷やした(5)に入れて混ぜ合わせる。
- 7味見をして塩で味をととのえ、水分量を調節し、(3)のまぐろを加えて和え、器に盛りつける。仕上げに青じそを飾る。
菜園風ほんのり温かいパスタ(パスタ ティエピダ オルトラーナ)
| パスタ(フジッリ) | 60g |
|---|---|
| 好みの野菜(ズッキーニ、アスパラ、ナスなど) | 60g |
| にんにく(つぶす) | 1かけ |
| 赤唐辛子(種を抜く) | 1/3~1/2本 |
| デルモンテ リコピンリッチ トマトピューレー | 100g |
| 砂糖 | 2つまみ |
| 塩 | 適量 |
| エキストラバージン オリーブオイル | 10ml+5ml+適量 |
| スペアミント | 少々 |
- 1パスタを塩を加えた熱湯でゆで始める。袋の表示の時間ゆでる。
- 2フライパンにオリーブオイル10mlとにんにくと赤唐辛子を入れ、中火から弱火で熱し、オイルに香りを移す。
- 3(2)のにんにくと赤唐辛子を取り除き、トマトピューレー、塩1つまみ、砂糖を加えて、強火で煮詰める。水(またはパスタのゆで汁)適量で水分量を調整した後、ボウルに移し冷蔵庫で冷やす。
- 4フライパンにオリーブオイル5mlを入れて、適宜切った野菜を炒めて塩少々をふり、取り出して冷ます。仕上げ用に少し取り分けておく。
- 5(3)の冷たいソースに(1)のゆで上がったパスタと(4)の仕上げ用以外の野菜、オリーブオイル適量を入れてさっと混ぜ合わせ、器に盛りつける。
- 6(4)の残した野菜とスペアミントを飾る。
冷製ボンゴレ・ビアンコ
| あさり(殻つき・砂抜きしたもの) | 100g |
|---|---|
| パスタ(フェデリーニ) | 60g |
| エキストラバージン オリーブオイル | 10ml |
| にんにく(つぶす) | 1かけ |
| イタリアンパセリ(きざむ) | 少々 |
| キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ | 少々 |
| 塩 | 適量 |
| 仕上げ用 | |
| エキストラバージン オリーブオイル | 10ml |
| 青唐辛子(細切り) | 適量 |
| イタリアンパセリ(きざむ) | 適量 |
| ライム(くし形) | 適量 |
- 1フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、中火から弱火で熱し、オイルに香りを移す。
- 2にんにくを取り除き、あさり、イタリアンパセリ、パスタのゆで汁入れてふたをして蒸す。
- 3パスタを塩を加えた熱湯でゆで始める。袋の表示の時間ゆでる。
- 4あさりの口が開いたら蒸し汁ごとボウルに移し氷水で冷やす。しょうゆを加え、水(またはパスタのゆで汁)で水分を調整する。
- 5ゆで上がった(3)のパスタを(4)のボウルに加えて混ぜ合わせて冷ます。仕上げにオリーブオイルを10ml加えて合わせ、器に盛りつける。
- 6青唐辛子とイタリアンパセリを散らし、ライムを添える。

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