シェフが伝授!おうちパスタをアップデート<YouTubeライブ配信>
山本 鉄巳 先生(「イル テアトリーノ ダ サローネ」シェフ)
2024年9月11日KCC食文化と料理の講習会は、「イル テアトリーノ ダ サローネ」シェフの山本鉄巳先生をお招きし、「シェフが伝授!おうちパスタをアップデート」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
山本先生はイタリア・トスカーナで研鑽をつみ、帰国後、サローネグループに入社。現在は「イル テアトリーノ ダ サローネ」のシェフとしてご活躍です。2023年「第1回イタリアンウィーク100アワード」でベストパスタ賞を受賞されました。
今回はパスタの達人から、定番パスタをアレンジした3品をご紹介いただきました。
- ペンネのボンゴレビアンコ 海苔の香り
あさりを使ったパスタ、ボンゴレのアレンジ。海苔の香りをプラスしレモンの酸味をきかせた一品です。パスタは細いものに比べて、太さがあるとより小麦の香りや味を感じることができます。さらに、今回は空洞のあるショートパスタのペンネを使うことで噛んだ時に空洞から空気が鼻に抜け、あさりと海苔の磯の香りをより一層楽しむことができます。
- 魚のカルボナーラ
魚のソテーを添えたカルボナーラ。通常カルボナーラは、チーズとパンチェッタ(豚肉の加工品)を使いますが、ここではその代わりにだししょうゆを使って、魚に寄り添った味わいに仕上げました。卵黄、だししょうゆ、魚のうま味を合わせたソースで、ライトな新しい感覚のカルボナーラになりました。
- 稲庭うどん トラパニ風アーモンドソース&ケッカソース
秋田の稲庭うどんを使った冷製パスタ。アーモンド、バジル、トマト、にんにくなどを使った香りとコクのあるソースと合わせました。トラパニはイタリア・シチリアのアーモンドが名産の町の名前です。ソースを温めてショートパスタと合わせても相性がよいです。日本の麺類をいろいろなパスタソースと合わせてみるのも楽しいですね。
おうちパスタを楽しむ幅が広がった講習会でした。
講習会のレシピ
ペンネのボンゴレビアンコ 海苔の香り
ペンネ | 50g |
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エキストラバージンオリーブオイル | 10ml |
にんにく(つぶす) | 1かけ |
赤唐辛子(鷹の爪) | 1本 |
マンズワイン・白 | 20ml |
あさり(殻つき) | 80~90g |
のり(海苔) | 1/2枚 |
バター | 2g |
小麦粉 | 適量 |
塩 | 適量 |
【仕上げ】 | |
エキストラバージンオリーブオイル | 適量 |
のり(海苔) | 1/2枚 |
レモン(くし形) | 1/4個 |
- 1ソースの出来上がりを計りながら、ペンネを1%の塩の入った湯でゆで始める。
- 2鍋につぶしたにんにく、赤唐辛子、オリーブオイル10mlを入れて弱火にかけ、オイルににんにくの香りをつける(にんにくオイルをつくる)
- 3(2)のにんにくと赤唐辛子を取り除き、あさり、白ワインを入れふたをして中火で熱する。
- 4あさりの殻が開いたら取り出し、ちぎったのり1/2枚と軽く小麦粉をまぶしたバターを入れて混ぜ合わせ、塩味を調整する。
- 5煮込むので1~2分前にゆで上げたペンネを(4)のソースに加え、ソースを詰めながら煮込み、ペンネの硬さと味を調整する。
- 6(4)のあさりを鍋に戻し、軽く混ぜ合わせて皿に盛りつけ、仕上げにオリーブオイル適量とちぎったのりを上にふりかけ、レモンを添える。
魚のカルボナーラ
スパゲッティ(1.8mm) | 50g |
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塩 | 適量 |
【A】 | |
卵黄 | 1個 |
水 | 15ml |
キッコーマン いつでも新鮮 旨み広がる だししょうゆ | 小さじ1/2 |
エキストラバージンオリーブオイル | 小さじ1 |
白身魚(真鯛など) | 50g |
塩 | 少々 |
エキストラバージンオリーブオイル | 適量 |
黒こしょう(粒) | 適量 |
- 1ソースの出来上がりを計りながら、スパゲッティを1%の塩の入った湯でゆで始める。
- 2ボウルにAの材料を入れて混ぜ合わせる。
- 3スパゲッティのゆで上がり5分ほど前に、塩をした魚をオリーブオイル適量を入れたフライパンで焼き始め、ゆで上がり直前に魚を取り出し余熱で火を入れ、身をしっとりさせる。
- 4(3)の魚を焼いたフライパンに水少々を入れて、その水を(2)のボウルに入れ、魚のうま味を加える。
- 5(4)のボウルを湯煎にかけ、ゆで上がったスパゲッティを加えて、ソースのかたさやとろみを調整する。ソースが詰まっていたら少量の水で調整する。
- 6(5)を皿に盛りつけ、(3)の魚を半分に切って上にのせ、潰した黒こしょうを散らす。
稲庭うどん トラパニ風アーモンドソース&ケッカソース
稲庭うどん | 50g |
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【ペストトラパネーゼ】(つくりやすい分量) | |
デルモンテ 完熟あらごしトマト | 300g |
アーモンド(煎ったもの・薄切り) | 100g |
エキストラバージンオリーブオイル | 40g |
バジル | 20g |
にんにく | 6g |
塩 | 4g |
ペストトラパネーゼ(※) | 30g |
アーモンド(煎ったもの・砕く) | 適量 |
水 | 10ml |
エキストラバージンオリーブオイル | 小さじ1/2 |
【ケッカソース】 | |
トマト(小) | 2個 |
エキストラバージンオリーブオイル | 適量 |
塩 | 適量 |
レモン汁 | 適量 |
バジル | 適量 |
- 1ペストトラパネーゼをつくる。Aの材料を全てミキサーに入れてまわしペースト状にする。
- 2ケッカソースをつくる。トマトは湯むきし粗みじん切りにし、オリーブオイル、塩、レモン汁を加え和える。
- 3ボウルにペストトラパネーゼ30g、砕いたアーモンド、水、オリーブオイル小さじ1/2を入れ、軽く混ぜる。
- 4稲庭うどんを無塩のお湯でゆで、ゆで上がったら流水で洗い、水をきり(3)のボウルに加えてソースと和える。水(分量外)で水分を調整して、皿に盛りつける。
- 5(2)のケッカソースにちぎったバジル適量を合わせてなじませたら、(4)のうどんの上にのせる。
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