フランス菓子×薬膳 からだにやさしいスイーツ

講師

柳瀬 久美子 先生(料理研究家、国際中医薬膳師)

すりおろしマンゴーのレアチーズ
豆乳かぼちゃスープでパンプティング
すりおろしりんごを使ったスパイシーマドレーヌ
当日紹介した料理の集合写真
柳瀬 久美子 先生

2025年9月13日KCC食文化と料理の講習会は、料理研究家、国際中医薬膳師の柳瀬久美子先生をお招きし、「フランス菓子×薬膳 からだにやさしいスイーツ」をテーマに開催しました。

講習会のレポート

柳瀬先生は、フランスで家庭料理とお菓子を学び、帰国後は料理研究家、フードコーディネーターとして活躍。
フランスの食文化をベースにした料理教室を主宰し、美しいコーディネートとセンスある料理が人気です。
国際中医薬膳師の資格を持ち、健康とおいしさの両立をめざしています。
今回は薬膳の知恵をプラスしたお菓子をご紹介いただきました。
中医学の考え方に基づいて素材を選び組み合わせることで、味わいだけでなくからだにもやさしいお菓子になります。
難しいテクニックなし、簡単に気軽にできる3品です。

  • すりおろしマンゴーのレアチーズ

    暑さが残る季節にぴったりの、市販のすりおろしマンゴーと、ココナッツミルクを使ったレアチーズケーキです。
    南国の食材であるココナッツミルクは身体の熱を取り、マンゴーはプラス余分な水分を排出すると言われています。
    マンゴーのフルーティーな酸味で、さわやかでさっぱりとした味わいに仕上がりました。

  • 豆乳かぼちゃスープでパンプティング

    秋におすすめのパンプディングです。市販の豆乳とかぼちゃのスープを使えば簡単。
    かぼちゃは身体の余分な水分を取り冷えやだるさを解消し、豆乳は乾燥を防ぎ潤いを保つと言われています。
    豆乳仕立てなのでやさしい味わいです。パンプキンシードとともに、黒こしょうをふると味にアクセントがつき、軽い食事としてもおすすめです。

  • すりおろしりんごを使ったスパイシーマドレーヌ​

    冬に近づく秋におすすめのスイーツ。りんごの酸味とシナモンの香りが加わったひと味違うマドレーヌです。
    りんごもシナモンも乾燥する季節におすすめの食材。りんごは胃腸の働きを良くし潤いをもたらし、シナモンは身体をゆっくりじんわり温めると言われています。
    市販のすりおろしりんごを使えば手軽にでき、りんごの風味を生かすため、バターと薄力粉の量が少なめの軽い仕上がりになっています。

    講習会ダイジェスト動画

講習会のレシピ

すりおろしマンゴーのレアチーズ

材料:直径15cm丸型1台分(底が抜ける型)
土台
 好みのクッキー 65g
 無塩バター 30g
レアチーズフィリング
 板ゼラチン 6g
 クリームチーズ 200g
 グラニュー糖 40g
 ココナッツミルク 50ml
 デルモンテ ピュレフルーツ すりおろしマンゴーミックス 1パック(110g)​
 レモン果汁 大さじ1
 生クリーム(脂肪分35~38%) 100ml
つくり方
  1. 1型の底と側面にクッキングシートを敷く。​
  2. 2クッキーを粗く砕き、溶かしたバターと混ぜ合わせたら型の底に敷き詰める。​
  3. 3板ゼラチンは分量外の冷水でふやかす。生クリームは7~8分立てにして、使う直前まで冷蔵庫に入れておく。​
  4. 4ボウルに室温に戻したクリームチーズとグラニュー糖を入れ、なめらかなクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。
  5. 5ココナッツミルクを2回に分けて加え、ダマをつくらないように混ぜ合わせる。​
  6. 6すりおろしマンゴーも数回に分けて加え、ダマをつくらないように混ぜ合わせたら、レモン果汁も加え混ぜる。​
  7. 7(6)の生地の一部を別の小さなボウルに移し、(3)のふやかしたゼラチンを加え、湯煎のお湯に当てゼラチンを混ぜて溶かす。​
  8. 8(7)をボウルに戻し入れ手早く混ぜ合わせ、万能こし器でこす。​
  9. 9(3)の生クリームの固さを再度確認して(8)と合わせ、型に流し入れて冷蔵庫で2時間冷やし固める。

豆乳かぼちゃスープでパンプティング

材料:2人分
アパレイユ
 卵 1個
 グラニュー糖 10g
 キッコーマン 豆乳仕立てのかぼちゃスープ 150ml
食パン 1枚(8枚切り)
バター 10g
パンプキンシード 10g
粗びき黒こしょう 好みで適宜
つくり方
  1. 1食パンにバターを塗って耐熱皿に並べる。
  2. 2ボウルに卵とグラニュー糖を入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせる。​
  3. 3耐熱容器に豆乳かぼちゃスープを入れて、電子レンジで1分くらい加熱し温めたものを、(2)に少しずつ加え混ぜ合わせる。​
  4. 4(3)を(1)に少しずつ流し入れ、液がパンによく染み込むようにする。しっかり染み込むように10分くらいおくと良い。​
  5. 5190℃のオーブンで10~15分焼く。
  6. 6焼き上がりの熱々にパンプキンシードと、好みで粗びき黒こしょうをふる。​

すりおろしりんごを使ったスパイシーマドレーヌ

材料:5号アルミ マドレーヌケース8個分
1個
グラニュー糖 50g
 薄力粉 60g
 アーモンドパウダー 20g
 ベーキングパウダー 小さじ1/3​
 シナモンパウダー 小さじ1/4
デルモンテ ピュレフルーツ すりおろしりんご 30g+最後の仕上げ用​
無塩バター 30g
つくり方
  1. 1無塩バターとすりおろしりんごを一緒に器に入れ、湯煎または電子レンジでバターを溶かす。((4)で加える時に45℃~50℃あると良い)​
  2. 2ボウルに卵とグラニュー糖を入れて、泡立て器でしっかり混ぜ合わせる。
  3. 3Aの材料を合わせてふるい、(2)に入れて粉っぽさがなくなるまで、泡立て器でしっかりと混ぜ合わせる。​
  4. 4(1)を(3)に加えよく混ぜ合わせる。​
  5. 5型に(4)の生地を流し入れ、すりおろしりんごを中心にほんの少し絞り出し、180℃のオーブンで12~15分焼く。​
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