つくりたい和食の定番 味つけの黄金比
吉田 愛 先生(料理家、唎酒師)






2026年9月26日KCC食文化と料理の講習会は、料理家、唎酒師の吉田愛先生をお招きし、
「つくりたい和食の定番 味つけの黄金比」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
吉田先生は、東京や京都の日本料理店で修業し、料理家のアシスタントを経て独立。修行の経験を生かした、家庭でつくりやすい和食のレシピに定評があります。テレビや雑誌、書籍など幅広い分野で活躍中です。 日本酒の唎酒師の資格を持ち、お酒に合うおつまみレシピも人気を集めています。
今回は和食づくりで覚えておきたい、味つけの黄金比をご紹介いただきました。 先生の経験から得た、おすすめの調味料の割合を伝授。使う調味料はしょうゆ、酒、みりん、砂糖の4種類。割合を覚えておけば、定番和食がレシピに頼り過ぎずにつくれ、自分好みの味にアレンジもできます。
- 鶏つくねの照り焼き
甘辛味の定番 “照り焼き”の黄金比は「しょうゆ2:酒1:みりん1:砂糖1/2」
照り焼きという名前の通り、ポイントはたれを煮詰めておいしそうな照りを出すこと。 お弁当やお酒のおつまみにもぴったりな、鶏つくねを照り焼きにしました。つくねは卵白を加えてよく練ることで、ふわふわの食感に仕上がります。豆板醤を加えてピリ辛味にするのもおすすめです。
アレンジとして<鮭の照り焼き>をご紹介しました。魚を焼く前に小麦粉を薄くまぶすことで、身がパサつくのを防げます。 - 肉じゃが
“しょうゆ味の煮物”は和食の定番中の定番、その黄金比は「しょうゆ2:砂糖2:酒2」
覚えやすい同量の割合です。豚バラ肉のうまみと食材の味わいを生かし、だしを使わず仕上げました。煮汁の煮詰め加減で味の濃さが変わるため、好みに合わせて調整します。また、火を止めてから、数分だけでも少しおくことで味がなじみます。
アレンジとして<手羽元と卵の台湾風しょうゆ煮>をご紹介しました。黄金比の味つけに、八角、にんにく、赤唐辛子を加えるだけで、台湾風に変身。その他、カレー粉などのスパイスや梅干しを加えるなど、さまざまなアレンジが楽しめます。 - 春菊とにんじんの白和え
“白和え”の黄金比は「豆腐100g:すり白ごま小さじ2:砂糖小さじ2:うすくちしょうゆ小さじ1」
クリーミーな味わいは、世代を問わず親しまれています。やさしい味わいの配合なので、季節のいろいろな食材とも相性がよく、すり鉢やフードプロセッサーを使わず、豆腐をゴムベラなどでしっかりつぶすだけで気軽につくれます。作りおきもできるため、その時々の食材を合わせて気軽に楽しめるのも魅力です。
アレンジとして<柿といちじくの白和え>をご紹介しました。白和えは果物ともよく合います。季節の旬のフルーツで楽しんでみましょう。
講習会ダイジェスト動画
講習会のレシピ
鶏つくねの照り焼き
| 鶏ももひき肉 | 200g |
|---|---|
| 長ねぎ(青い部分適量含む) | 1本(約80g) |
| サラダ油 | 大さじ1/2 |
| 卵黄 | 1~2個分 |
| 味つけ黄金比 A | |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ1 |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ1 |
| マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 大さじ1 |
| 砂糖 | 大さじ1/2 |
| B | |
| 卵白 | 1個分 |
| おろししょうが | 小さじ1 |
| 片栗粉 | 大さじ1 |
| 塩 | ひとつまみ |
- 1長ねぎ1/4本分はみじん切りにし、残りは3~4cm長さに切る。フライパンにサラダ油をひく。
- 2ボウルに鶏ももひき肉、長ねぎのみじん切り、Bを入れて、粘りが出るまで練り混ぜ、6等分にして平たいだ円形にととのえる。
- 3フライパンに(2)を並べ、横に残りの長ねぎをおく。中火にかけ、それぞれ焼き色がついたら上下を返して弱火にし、ふたをして3分ほど蒸し焼きにする。
- 4Aは混ぜ合わせる。
- 5ふたを取ってフライパンの余分な油をふき、Aを加えて中火にする。たれが少なくなり、照りが出るまで全体にからめる。
- 6器に盛りつけ、フライパンに残ったたれをかけ、好みで卵黄を添える。
<アレンジ>鮭の照り焼き
| 鮭の切り身(生)※ | 2切れ(200g) |
|---|---|
| ほうれん草 | 1/2束(100g) |
| 小麦粉 | 小さじ2 |
| サラダ油 | 小さじ3 |
| 味つけ黄金比 A | |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ1 |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ1 |
| マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 大さじ1 |
| 砂糖 | 大さじ1/2 |
- 1ほうれん草は根元に十字の切りこみを入れて洗い、5cm長さに切る。鮭は水気をふき、小麦粉をまぶす。
- 2フライパンにサラダ油小さじ1を入れて中火で熱し、ほうれん草を1~2分炒め、器に盛る。
- 3同じフライパンに残りのサラダ油を足して中火で熱し、鮭を並べ入れ、焼き色がつくまで両面を2~3分ずつ焼く。
- 4火を止めてフライパンの余分な油をふき、Aを入れて混ぜ、中火にかける。たれをスプーンですくって鮭に掛けながら、たれが少なくなり、照りが出るまで全体にからめる。(2)の器に盛りつけ、フライパンに残ったたれを全体にかける。
- ※魚は鮭の他に、ぶり、さわら、メカジキの切り身や三枚におろしたあじ、手開きにしたいわしでもおいしくできる。
肉じゃが
| 豚バラ薄切り肉 | 150g |
|---|---|
| じゃがいも | 2個(300g) |
| にんじん | 1/2本(80g) |
| 玉ねぎ | 1/2個(100g) |
| サラダ油 | 大さじ1/2 |
| 水 | 150ml |
| 味つけ黄金比 A | |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ2 |
| 砂糖 | 大さじ2 |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ2 |
- 1じゃがいもは皮をむいて大きめのひと口大に切り、水にさっとさらして水けをきる。にんじんは皮をむいてひと口大の乱切りにする。玉ねぎは縦1cm幅に切る。豚肉は5cm長さに切る。
- 2フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を炒める。色が変わったらじゃがいも、にんじん、玉ねぎを加えて1分ほど炒める。
- 3分量の水とAを加え、煮立ったら弱めの中火にしてふたをし、途中で一度全体を混ぜ、10分ほど煮る。
- 4じゃがいもに火が通ったらふたをとり、煮汁が多く残っていたら強めの中火にし、ときどき静かに混ぜながら、煮汁がフライパンの底に薄く残るくらいまで煮つめる。
<アレンジ>手羽元と卵の台湾風しょうゆ煮
| 鶏手羽元 | 6本 |
|---|---|
| ゆで卵 | 2~3個 |
| にんにく | 2かけ |
| 赤唐辛子 | 1本 |
| 八角 | 2個 |
| 水 | 150ml |
| 味つけ黄金比 A | |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ2 |
| 砂糖 | 大さじ2 |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ2 |
- 1手羽元は骨にそって1本切り込みを入れる。ゆで卵は殻をむく。にんにくは半分に切ってつぶす。赤唐辛子は半分に切って種を取る。
- 2フライパンににんにく、赤唐辛子、八角、分量の水、Aを入れて強めの中火にかけ、煮立ったら手羽元を加える。再び煮立ったら弱めの中火にしてふたをし、途中で一度上下を返して10分ほど煮る。
- 3ふたを取ってゆで卵を加える。強めの中火にし、煮汁に軽くとろみがつき、全体に照りが出るまで煮からめる。好みでゆで卵を半分に切り、器に盛りつける。
春菊とにんじんの白和え
| 白和えごろもの黄金比 | |
|---|---|
| 木綿豆腐 | 1/4丁(100g) |
| A | |
| すり白ごま | 小さじ2 |
| 砂糖 | 小さじ2 |
| キッコーマン うすくちしょうゆ | 小さじ1 |
| 春菊 | 1/2束(100g) |
| にんじん | 1/4本(30g) |
| キッコーマン うすくちしょうゆ | 小さじ1 |
| 塩 | 適量 |
- 1白和えごろもをつくる。木綿豆腐は厚手のキッチンペーパーで包んで10分ほどおき、両手でにぎるようにして水けをよく絞る。ボウルに入れてゴムベラでなめらかになるまでつぶし、Aを加えて混ぜる。
- 2春菊は3cm長さに切る。にんじんは皮をむいて細切りにする。塩適量を加えたたっぷりの湯で春菊とにんじんを1分ほどゆでる。冷水にとって冷まし、水けをよく絞ってうすくちしょうゆをからめる。
- 3(2)を軽く絞って、(1)の白和えごろもと和える。
<アレンジ>柿といちじくの白和え
| 白和えごろもの黄金比 | |
|---|---|
| 木綿豆腐 | 1/4丁(100g) |
| A | |
| すり白ごま | 小さじ2 |
| 砂糖 | 小さじ2 |
| キッコーマン うすくちしょうゆ | 小さじ1 |
| 柿 | 1/2個(100g) |
| いちじく | 1個(80g) |
- 1柿は皮をむいて種を除き、いちじくは皮が硬ければむいて、1.5~2cm角に切る。
- 2春菊とにんじんの白和え同様、Aで白和えごろもをつくり、(1)の果物と和える。
- ※季節に合わせて、いろいろな食材で白和えが楽しめます。その他、野菜はほうれん草やきのこ、スナップえんどう 、アスパラガス、果物はりんごやいちごがおすすめです。

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