2021年1月30日
<もっと自由に!和食の新しいだし>
林 亮平 先生(「てのしま」店主)
【YouTubeライブ配信】




2021年1月30日のKCC食文化と料理の講習会 YouTubeライブ配信は、「てのしま」
店主 林 亮平 先生をお招きし、「もっと自由に!和食の新しいだし」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
林 亮平 先生は、京都の料亭「菊乃井」本店の副料理長等を務めながら、国内外の和食普及のためのイベントなどに多数参加。独立後、2018年に東京・青山に「てのしま」をオープンしました。2020年、21年とミシュラン一つ星を獲得。そしてさらなる日本料理の普及と、次の時代の新しい日本料理のかたちを求めて活動しています。
今回はかつおぶしと昆布を使った<一番だし>と<いりこだし>の取り方をご紹介。そして事前に取らなくても、調理中にだしを取ってしまう料理2品をご紹介いただきました。<いりこめし>は、ご飯を炊く時にいりこを加えてだしを取り、具としても食べるという簡単で無駄のない一品。いりこのうまみとごぼうの香りは相性抜群の組み合わせです。シンプルながら味わい深いごはんです。<豚肉と芹のそば>は、そばをゆでる時に豚肉も一緒に入れてだしを取ります。豚肉とそばのうまみによる相乗効果でさらにおいしく。仕上げに芹と柚子と黒こしょうの香りを添えます。和食を身近なものとして気軽につくりたくなる講習会でした。
講習会のレシピ
一番だしといりこだし
一番だし
材料:つくりやすい量
昆布 |
15g |
---|---|
かつおぶし |
15g |
水 |
1リットル |
つくり方
①昆布を水につけて一晩常温で水出しする。(夏場は冷蔵庫に入れる)
②①を鍋に移して強火で加熱し、鍋のへりに泡が立ち始めたら(65℃)火を止めて、
20~30分おいてから昆布を取り出す。
③②をさらに加熱して沸騰直前で火を止める。かつおぶしを加え、おさえて沈めてから
こす。
いりこだし
材料:つくりやすい分量
いりこ |
20g |
---|---|
水 |
1リットル |
つくり方
①いりこを電子レンジで、時々混ぜて返しながら、600Wで1分半加熱する。
②水に①のいりこを入れて一晩常温で水出しする。(夏場は冷蔵庫に入れる)
③②を鍋に移し火にかけて沸騰直前で火を止め、10分そのままおく。再度、沸騰直前ま
で加熱してからこす 。
いりこめし
材料:4人分
米 |
2合(360cc) |
---|---|
いりこ |
20g |
にんじん |
60g |
こんにゃく |
60g |
ごぼう |
40g |
水 |
360cc |
マンジョウ 料理の清酒 |
大さじ2 |
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたてうすくち生しょうゆ |
大さじ1 |
油 |
小さじ2 |
塩 |
小さじ1/2 |
つくり方
①米を洗って水けをきる。にんじんとこんにゃくは2cm×5mmの棒状に切る。
こんにゃくは下ゆでする。ごぼうはささがきにする。
②炊飯器の内釜に、水けをきった米と水、酒、うすくちしょうゆ、油、塩を加えてよく
混ぜ合わせる。
③②ににんじん、こんにゃく、ごぼう、いりこを加え混ぜ合わせ炊飯する。
豚と芹のそば
材料:2人分
豚ロースしゃぶしゃぶ用 |
150g |
---|---|
芹(せり) |
1束 |
ゆず |
1/2個分 |
田舎そば(乾燥) |
180g |
水 |
1リットル |
マンジョウ 料理の清酒 |
大さじ1 |
キッコーマン いつでも新鮮 特選しょうゆ まろやか発酵 |
大さじ1と1/2 |
塩 |
小さじ1 |
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん |
大さじ1 |
黒こしょう(好みで) |
少々 |
つくり方
①芹はざく切り、ゆずの皮は針状に細切りにする。
②豚肉はボウルに入れ、酒、しょうゆ、塩、みりんをもみ込む。
③鍋に水を沸かしてそばをゆで、ゆで上がり2分前に②を加えて煮る。
④③を器に盛り、①の芹とゆずの皮をのせ、好みでゆず果汁、黒こしょうをふる。