2018年6月5日
<自然に寄りそう ロシア家庭料理>
荻野恭子先生(料理研究家)





2018年6月5日のKCC料理講習会は、料理研究家の荻野恭子先生をお招きし「自然に寄りそう ロシア家庭料理」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
荻野恭子先生は、ロシアをはじめ、イラン、トルコ、中国、韓国など、ユーラシア大陸の50ヵ国以上を訪問。現地の家庭やシェフに料理を習い、様々な国の食文化の研究を続けています。テレビ、雑誌、料理教室などで現地で習った家庭料理をご紹介しています。
今回は荻野先生に、ロシアの家庭料理をご紹介いただきました。ロシアには厳しい気候風土から生まれた食の知恵と、自然に寄り添った食のライフスタイルがあります。料理には野菜が豊富に使われ、シンプルなおいしさがあります。ボルシチはロシア料理の有名なスープですが、この<冷たいボルシチ>は色鮮やかな飲むサラダのような一品。ロシアの家庭料理ならではの魅力を習いました。
講習会のレシピ
なすのペースト
材料:4~5人分
なす |
3本(250g) |
---|---|
玉ねぎ |
1/2個 |
トマト |
1個(150g) |
デルモンテカットトマト |
1カップ |
パプリカ(粉末) |
小さじ1/2 |
塩 |
小さじ1~1と1/2 |
デルモンテオリーブオイル |
大さじ4 |
おろしにんにく |
1かけ分 |
イタリアンパセリ |
適量 |
付け合わせのパン(フランスパン薄切り) |
適量 |
つくり方
①なすは皮つきのまま、粗みじん切りにする。玉ねぎ、トマトは、それぞれみじん切りにする。
②鍋に油を熱して、玉ねぎ、なす、トマト、カットトマト、パプリカ(粉末)、塩を加えて、トマトが煮くずれるまで中火で10分ほどフタをして蒸し炒める。
③②の火を止め、おろしにんにくを加えて混ぜ、粗熱を取る。
④③を器に盛りつけ、イタリアンパセリを飾り、パンを添える。
冷たいボルシチ
材料:4~5人分
ビーツ |
小1個(約200g) |
---|---|
【A】 ・酢 ・砂糖 ・塩 |
・大さじ2(酢) |
きゅうり |
1/2本 |
玉ねぎ |
1/8個 |
ゆで卵 |
1個 |
ディル |
適量 |
自家製サワークリーム (プレーンヨーグルトと生クリーム、各1カップを混ぜる) |
2カップ |
水 |
2カップ |
塩、こしょう、砂糖、酢 |
各適量 |
付け合わせ |
皮をむいて塩ゆでしたじゃがいもに、みじん切りにしたディルをまぶす |
つくり方
①ビーツは、皮付きのまま7mm角に切り、かぶるくらいの水を入れて水分が無くなるまで中火で30分ほど煮る。ボウルにAの材料を入れて、ビーツを加えて10分ほどおき、マリネにする。
②きゅうり、玉ねぎ、ゆで卵、ディルは、みじん切りにする。
③①のボウルに、きゅうり、玉ねぎ、サワークリーム、水を加えて混ぜ合わせ、塩、こしょう、砂糖、酢で味をととのえ、冷たく冷やす。
④器に③を流し入れ、上に、ゆで卵、ディルを飾り、付け合せのじゃがいもを添える。
肉と野菜の重ねオーブン焼き
材料:4~5人分
合いびき肉 |
300g |
---|---|
じゃがいも |
大2個 |
キャベツ |
1/4個 |
玉ねぎ |
大1/2個 |
おろしにんにく |
1かけ |
デルモンテカットトマト |
1/2カップ |
溶けるチーズ |
50g |
塩、こしょう |
各適量 |
【A】 ・自家製サワークリーム(プレーンヨーグルトと生クリーム、各1/4カップを混ぜる) ・マヨネーズ ・マスタード ・塩 ・こしょう |
・1/2カップ(サワークリーム) |
デルモンテオリーブオイル |
大さじ1/2 |
つくり方
①合びき肉に、塩小さじ1/2とこしょう少々とにんにくをまぶす。
②じゃがいもは、皮は皮つきのまま、5mm位の輪切り、キャベツは1cm幅のザク切り、玉ねぎは、5mm厚さの薄切りにする。
③Aの材料は混ぜ合わせる。
④天板にオリーブオイルをぬり、じゃがいも、玉ねぎを並べ、上に①の肉をのせ、③の半量をぬり、キャベツ、カットトマト、③の残り半量、チーズの順に重ねる。
⑤200℃に熱したオーブンで、④を焦げ目がつくまで30分ほど焼く。
ロシア風デザート
材料:4~5人分
ブルーベリー(ほか、ラズベリーやいちごなどのベリー類) |
150g |
---|---|
砂糖 |
75g |
水 |
300ml |
【水溶き片栗粉】 ・片栗粉 ・水 |
・大さじ1と1/2(片栗粉) |
【飾り用】 サワークリーム、ブルーベリー |
適量 |
つくり方
①鍋にブルーベリー、水、砂糖を入れて火にかけ、果物のうまみや色が出るまで煮る。
②①に水溶き片栗粉を加えてかき混ぜ、とろみをつけⅠ~2分煮る。
③器に②を流し入れ、冷やす。
④③の上に、サワークリームとブルーベリー飾る。