2019年6月17日
<野菜をいかした簡単スイーツ>
柳瀬久美子先生(料理研究家)




2019年6月17日のKCC料理講習会は、料理研究家柳瀬 先生をお招きし「野菜をいかした簡単スイーツ」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
柳瀬久美子先生は、フランスへ渡り、フランス人家庭の生活の中で、料理や菓子を学びました。帰国後は、それらを生かし、広告や雑誌のフードコーディネート、調理でご活躍。自宅で菓子、料理の教室も開催し、フランスで培ったセンスあふれる料理とコーディネートが人気です。
今回は、野菜の風味や自然な甘味を生かした、スイーツをご紹介いただきました。<ズッキーニブレッド>は、みりんを隠し味に。<枝豆のお汁粉>は、枝豆と豆乳を使い、大豆同士が相性よく軽い仕上がりに。<にんじんとマンゴーのムース>は、にんじんをマンゴージュースで煮て、風味を生かし、甘さを引き立てました。どれも、柳瀬先生のセンスの光る料理でした。
講習会のレシピ
ズッキーニブレッド しょうが風味
材料:18cm×8cm×6cm パウンド型1台分
ズッキーニ |
約1本(150g~200g) |
---|---|
しょうが(あれば新しょうが) |
25g |
卵 |
2個 |
グラニュー糖 |
70g |
マンジョウ 本みりん |
30ml |
デルモンテ グレープシードオイル |
90ml |
A; 薄力粉 ベーキングパウダー シナモンパウダー |
|
つくり方
①型に型紙を敷く。
②ズッキーニは、皮ごとチーズおろしなどで粗くおろし、ペーパータオルを敷いたざるの上などにのせ、ゆるく水気をきる。しょうがは、皮をむき、せん切りにしてズッキーニと一緒にする。
③ボウルに、卵とグラニュー糖を入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせ、グラニュー糖を溶かす。グラニュー糖のざらざらとした感触がなくなったら、みりんを加え混ぜ、サラダ油を加えてしっかりと混ぜ合わせる(乳化させる)。
④③に、②の水気をごくゆるめに絞ったズッキーニとしょうがを加え、ゴムべらで混ぜ合わせたら、Aをふるい入れ、ゴムべらで混ぜあわせる。
⑤型に、④を流し入れ、180℃のオーブンで、45~50分焼き、粗熱を取る。
枝豆の冷たいお汁粉
材料:2~3人分
枝豆(さやつきで250g目安・正味) |
100g |
---|---|
上白糖 |
50g |
水 |
50ml |
キッコーマン 無調整豆乳 |
50~150ml |
白玉粉 |
80g |
キッコーマン 無調整豆乳 |
80ml |
つくり方
①枝豆は、塩少々(分量外)を加えた湯で、普通よりやわらかめにゆで、さやから取り出し薄皮を取る。
②上白糖と水を小鍋に入れて火にかけ、沸騰させ、ひと呼吸煮立たせたら、火から下ろし、粗熱を取る。
③①と②を合わせ、ミキサーなどで、ピュレ状にする。
④③の味を見ながら、豆乳50~100mlを、適宜加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫でよく冷やす。
⑤ボウルに白玉粉を入れ、豆乳80mlを少しずつ加えて混ぜ合わせ、耳たぶくらいの固さにしたら、好みの大きさに丸める。
⑥たっぷりの湯を沸かし、⑤の白玉を入れて浮き上がってきたら、約1分間ゆでて、冷水に取る。
⑦⑥の白玉の水気をよくきり、④の汁粉を注いだ器に入れる。
にんじんとマンゴーのムース
材料:4人分
にんじん |
100g(約1本) |
---|---|
塩 |
ひとつまみ |
グラニュー糖 |
15g |
板ゼラチン |
5g |
デルモンテ マンゴージュース |
150ml |
プレーンヨーグルト |
60g |
生クリーム |
200ml |
グラニュー糖 |
20g |
セルフィーユ |
少々 |
つくり方
①生クリーム200mlは、グラニュー糖20gを加えて、ムース用、仕上げ用まとめて6~7分立てに泡立て、ムース用に165g、仕上げ用に残りを使用する。使用直前まで、冷蔵庫で冷やす。
②板ゼラチンは、たっぷりの冷水でふやかす。
③にんじんは皮をむき、スライサーなどでなるべく薄くスライスしたら、ひとつまみの塩とグラニュー糖をまぶし、鍋に入れ、マンゴージュースを加え火にかける。
④③が沸騰したら弱火にして、にんじんがやわらかくなるまで、蓋をして煮る(途中、水気が足りなければ、少量の水を足す)。
⑤④のにんじんが、十分にやわらかくなったら、火から下ろし、②の板ゼラチンを加え余熱で溶かし、ミキサーに入れる。
⑥ヨーグルトも⑤のミキサーに加え、なめらかなピュレ状にして、ボウルに移す。
⑦⑥のボウルを氷水に当て、ピュレの温度を下げたら、①の生クリーム165gの固さを調節して、混ぜ合わせる。
⑧⑦をガラスの器に入れ、冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。
⑨食べる時に、上に残りの①の生クリームを少量のせて、セルフィーユを飾る。