和食の魅力を知る “米・ご飯とおかず”
村田 知晴 先生(「菊乃井」四代目)





2026年2月10日KCC食文化と料理の講習会は、「菊乃井」四代目の村田知晴先生をお招きし、「和食の魅力 ”米・ご飯とおかず”」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
先生は大学院卒業後、商社勤務を経て京都の老舗料亭「菊乃井」に入り、三代目主人の村田吉弘氏に師事、研鑽を積みました。京都本店での仕事の傍ら、現在、大学の博士課程に在籍し、食嗜好についての研究も行っています。 日本料理の素晴らしさを伝えるため、国内外での活動を広げ、伝統を大切にしながらも新しい和食のあり方を探求しています。
キッコーマンでは、和食がユネスコ無形文化遺産に登録された2013年以降、「和食の魅力」をテーマにパネルディスカッションや講習会を開催してきました。
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そして今、新たに次世代の日本料理人の方々をお迎えし、「和食の魅力を知る」さまざまな料理をご紹介していきます。
今回のテーマは”米・ご飯とおかず”です。お米の炊き方と、先生おすすめのご飯に合うおかずをご紹介いただきました。
- お米の炊き方 土鍋を使って
ふた付きの鍋であれば、お米を炊くことができます。特にふたが重い鍋がおすすめ。炊いている間にほどよい圧力がかかり、ふっくらと仕上がります。炊き上がる直前に10秒ほど強火にして、余分な水分を一気に飛ばすのがコツ。べたつかず、粒が立ったご飯になります。火を止めたらふたを開けずに蒸らし、最後に底から軽く返すとつやが出ます。鍋で炊いたご飯ならではの、香ばしいお焦げができるのも楽しみのひとつです。
- 鰤大根(ぶりだいこん)
脂がのったぶりと大根は、冬に定番の組み合わせ。煮る前の下処理として、ぶりは熱湯をかけてから冷水に取り、臭みや余分な脂、うろこやぬめりを落とします。この作業を「霜降り」と言い、このひと手間が仕上がりを大きく左右します。ぶりと同じタイミングで火が通るよう、大根は電子レンジで軽く加熱しておきます。煮汁を好みの濃さまで煮詰め、季節らしく黄ゆずを添えました。ご飯が進む味わいです。
- 菜種の辛子和え(なたねのからしあえ)
季節の青菜のお浸しです。ほどよい苦味の菜の花に、ピリッと辛子がきいた割りしょうゆがよく合います。割りしょうゆは、辛子を入れる前に一度軽く煮立てると、味がなじみ、まろやかになります。ゆでた菜の花は、水分が残ると味がうすまるので、水けをしっかりしぼってから和えるのがコツ。季節の青菜でもつくれ、辛子の代わりにわさびやしょうがを使えば、また違った風味が楽しめます 。
- 蒟蒻雷煮(こんにゃくかみなりに)
料理名の由来は、こんにゃくを炒める時にバチバチと雷のような音がするからだとか。味をしみ込ませるため、こんにゃくは両面に細かい格子状の切り目を入れ、ごま油・にんにく・赤唐辛子とともに、強火で軽く表面の色が変わるまで炒めます。だしと調味料を加えて汁けがなくなるまで煮詰めれば出来上がり。シンプルながらご飯にもお酒にも合い、つくり置きもできる便利な一品です。
講習会ダイジェスト動画
講習会のレシピ
お米の炊き方 土鍋を使って
| 米 | 2合(360cc) |
|---|---|
| 水 | 360cc |
- 1お米は洗ってザルに上げ、乾かないように濡れ布巾をかけて30分おく。
- 2土鍋に(1)の米と水を入れて強火にかける。
- 3沸騰したら弱火にし、そのまま10分炊く。
- 410分後、強火にして10秒したら火を止める。
- 5そのまま10分蒸らす。
鰤大根(ぶりだいこん)
| ぶり(切り身) | 200g |
|---|---|
| 大根 | 200g |
| A | |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 30ml |
| マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 30ml |
| マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 120ml |
| 水 | 120ml |
| ゆずの皮 | 適量 |
- 1Aの調味料を合わせる。
- 2 大根は皮をむき、食べやすい大きさに切る。軽く水をふりかけて耐熱皿に並べ、ラップをして、500Wの電子レンジで4~5分加熱する。
- 3ぶりは食べやすい大きさに切り、沸いた湯にさっと入れて霜降りし、すぐに水に取ってうろこや汚れを除き、水けをふき取る。
- 4フライパンに(2)の大根と(3)のぶりを並べ入れ、(1)の調味料を加えて落としぶたをして中火にかけ、煮汁が好みの加減になるまで煮詰める。
- 5器に(4)を盛りつけ、煮汁をかけて、せん切りにしたゆずの皮を添える。
菜種の辛子和え(なたねのからしあえ)
| 菜の花 | 10本(約150g) |
|---|---|
| A | |
| だし | 150ml |
| キッコーマン うすくちしょうゆ | 10ml |
| マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 10ml |
| 練り辛子 | 10g |
| 糸がつお | 少々 |
- 1鍋にAを入れて火にかけ沸いたら、火からおろし冷ます。冷めたら辛子を入れてよく混ぜ合わせる。
- 2菜の花は根元の固い部分を切り落とし、食べやすい大きさに切る。
- 3(2)を熱湯でさっと湯がいて冷水に取って冷まし、水けをしぼる。
- 4(3)の菜の花を(1)の辛子しょうゆに入れて味をなじませたら、器に盛りつけ、糸がつおをあしらう。
蒟蒻雷煮(こんにゃくかみなりに)
| こんにゃく | 2枚(500g) |
|---|---|
| 赤唐辛子(種を抜く) | 1/2本 |
| おろしにんにく | 少々 |
| ごま油 | 大さじ2 |
| A | |
| だし | 240ml |
| キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ | 30ml |
| マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 30ml |
| 煎り白ごま | 適量 |
| 糸唐辛子 | 少々 |
- 1Aの調味料を合わせる。
- 2こんにゃくの両面に斜めに切り込みを入れ、2.5cm角に切る。
- 3フライパンにごま油を入れ、弱火でにんにくと赤唐辛子を炒め、香りが出てきたら、(1)のこんにゃくを入れて強火で炒める。
- 4(1)を入れて汁けがなくなるまで、煮詰める。
- 5仕上げに煎り白ごまを入れてよく混ぜる。
- 6器に盛りつけ、糸唐辛子をあしらう。

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