五目炊き込みご飯

米は「炊く」、具材は「蒸す」。
混ぜずに2層で炊き上げます

炊き込みご飯は、お米と具材を一緒に調理する料理ですが、「お米は炊く」で「具材は蒸す」。じつは2つの調理で仕上げます。混ぜ合わせずに2層のままで炊飯していきましょう。そして、炊き上がったらすぐに混ぜ合わせます。最後に混ぜることも大切な調理の工程です。

炊き込みご飯で悩ましいのが、水分やお米と具材のバランスです。理想の配合比率を覚えておきましょう。

米:しょうゆ=1合:大さじ1
米:具材=1合:100~150g

覚えておきたいのは「米1合に、しょうゆ大さじ1(=塩小さじ1/3)」という炊き込みご飯の味付けの黄金比率です。米2合の場合には、しょうゆ大さじ2になりますが、半量分を塩小さじ1/3に置き換えると色がきれいに仕上がることも覚えておいてください。そして、具材の下味付けは具材150gにしょうゆ大さじ1が目安です。なお、米の水加減は調味料と具材からの水分を考慮して少なめに。米1合に水150mlが基本です。

  • ●炊く前は混ぜずに2層のまま
  • ●炊けた後はすぐに混ぜ合わせる
  • ●炊き込みご飯の黄金比率は、米:しょうゆ=1合:大さじ1

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・4人分

  • 米…2合
  • 鶏もも肉(小)…1枚(150g)
  • 生しいたけ…3~4枚(50g)
  • にんじん…1/4本(50g)
  • ごぼう…50g
  • 油揚げ…1/2枚(15g)
  • キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ2
  • 〈A〉
  • 水…1と1/2カップ(300ml)
  • 塩…小さじ1/3
  • キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ1

つくり方

1. 米をとぐ

米は炊く30分以上前にとぎ、ざるにあげる。

米は炊く前にざるにあげます

お米の研ぎ方や炊き方にはさまざまな方法がありますが、炊き込みご飯のように味を吸わせたいときには、研いだ後にざるにあげておきます

2. 野菜を切る

しいたけは薄切り、にんじんは皮をむき5mmのいちょう切り、油揚げは1cmの角切りに。ごぼうはたわしで洗ってささがきにして、水に5分さらす。

切り方や切る大きさにも意味があります

にんじんはくずれやすいので、やや大きめに切っておきます。ごぼうはご飯粒が絡みやすいように「ささがき」にします。繊維をほどよく残すことで食感もよくなります。油揚げは湯通しせず、その油を利用します。

3. 鶏肉を切る

鶏肉は余分な脂肪を除いて、2~3cm角に切る。

鶏肉の下ごしらえで仕上がりに差がつきます

黄色っぽい余分な脂はくさみにつながるため、取り除きます。ほかの具材と同じ大きさになるよう、小さめに切ります

4. 具材に下味をつける

ボウルに(2)(3)としょうゆを加えて、よく絡める。

下味つけの比率を守って

下味は、具材のトータル重量150gに対して、しょうゆ大さじ1が目安です。今回のレシピでは具材のトータルが約300gなので、大さじ2の下味で。好みで甘さや風味をよりつけたいときは、ここでみりん(分量外)を少々加えてもおいしいです。

5. 炊飯器に重ねて入れる

炊飯器に米を入れ、混ぜ合わせた〈A〉を注ぎいれる。(4)をのせる。

具材は上にのせるだけで混ぜません

炊飯器のなかで、「下層のお米、上層の具材」という2層にします。お米は炊き、具材は蒸すイメージです。水分が少なく感じますが、蒸された野菜類から水分が出るので問題ありません。その野菜から出る水分の旨みをお米が吸うことでおいしくなります。

6. 炊く

炊飯器で炊く。炊き上がったら、すぐに上下を返し混ぜる。

混ぜ合わせるのも調理のうち

炊き上がったらすぐに、上下を返して混ぜ合わせます。熱々の蒸気で具の味わいをお米に移しましょう。

(1人分熱量624kcal/塩分2.9g/調理時間約15分)※米を水きりする時間、炊飯時間を含まず。

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ヘルシーポイント

具だくさんの炊き込みご飯は、炭水化物、タンパク質、野菜をまとめて摂れる栄養バランスのいい料理です。油も不使用です。鶏もも肉を鶏むね肉や鮭にすることでカロリーを減らせます。

料理/小田真規子 
撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時(2023年2月)のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。