メンチカツ
影の主役は、たまねぎです。
大きめに切りましょう
メンチカツはハンバーグのように粘りを出して一体感ある肉だねは作りません。肝になるのは、ザクザクと存在感のある玉ねぎです。
玉ねぎは大きめの角切りにし、低温から揚げてゆっくり火を通すことで、とろりとした甘みが出てきます。じっくり加熱することでひき肉の肉汁も出て、全体がジューシーなメンチカツになります。
まず、肉だねに甘辛味の下味をつけます。そのまま食べてもおいしいのでお弁当にもおすすめです。ソースはお好みで。
- ●玉ねぎを大きめに切る
- ●甘辛の下味をつける
- ●低温からじっくり揚げる
この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。
材料・4個分
- 豚ひき肉…250g
- 玉ねぎ…1/2個(100g)
- パン粉…1と1/2カップ
- 揚げ油…適量
- グリーンリーフ…適宜
- キッコーマン デリシャスソース 中濃…適宜
- 〈A〉
- キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…小さじ2
- 砂糖…小さじ1
- 塩…小さじ1/2
- 〈B〉
- 溶き卵…1個分
- 小麦粉…大さじ4
つくり方
1. 玉ねぎを切る
玉ねぎは8mm角に切る。
具になるようやや大きめの角切りに
影の主役である玉ねぎは、やや大きめの8mmほどの角切りにします。半分に切ったら、根元をつなげたまま、繊維に沿って縦(垂直)と横(水平)に包丁を入れていきます。90度回転させて、繊維を断つように切り、角切りにします。
2. 肉だねをつくる
ひき肉に〈A〉を加え、指先で混ぜる。玉ねぎを加え、よく混ぜる。
粘りは出さずに合体させていきます
ひき肉は手の温度が伝わりやすいので、指先で手早くざっくりと混ぜます。玉ねぎを加えたら、肉と玉ねぎをまんべんなく混ぜていきます。このときハンバーグのように粘りを出す必要はありません。大きめに切った玉ねぎを肉でつなげて、合体させていくようなイメージです。玉ねぎがポロポロ落ちなくなったら混ぜ終わりです。
3. 成形する
4等分し、平たい楕円形にまとめる。
肉と玉ねぎが膨らむのを見越して薄めに
揚げると肉と玉ねぎが膨らむので、厚さは1cmくらいの薄めに。たねがやわらかくなってひき肉の脂が浮き上がっていたら、ここで一度冷蔵庫に入れて冷やします。
4. バッター液をつくる
〈B〉をよく混ぜる。
卵と小麦粉で濃いバッター液をつくります
肉だねに小麦粉をはたき、溶き卵にくぐらせ、パン粉をつけて揚げますが、今回は大きめの玉ねぎが揚げている途中でくずれ出ないよう、濃いバッター液で厚めのころもをつけていきます。卵を溶きほぐしてから、粉を一気に入れて混ぜ合わせます。卵は卵黄を先につぶしてから溶くと均一に混ざります。
5. ころもをつける
肉だねに、バッター液、パン粉をつける。
パン粉は上からふわりとやさしく
バッター液に肉だねをくぐらせ、バットに広げたパン粉の上にのせ、上からふわりとパン粉をふりかけていきます。側面にももれなくパン粉をつけます。バッター液が厚いためよれやすいので、ゆっくりていねいに扱いましょう。
6. 揚げる
フライパンに油を高さ1.5cmほど入れ、160℃に熱する。中火で4〜5分揚げる。
低温から揚げはじめて玉ねぎの甘みを引き出します
油にパン粉を落としてゆっくり泡が広がるくらいが160℃の目安です。低温からゆっくり揚げていくことで玉ねぎにじんわり熱が通り、甘みが出てきます。4つを一度に入れることで、油面が上がり、少ない油でも揚がりやすくなります。
7. 上下を返す
上下を返して、さらに2〜3分揚げる。器に盛り、好みでベビーリーフ、ソースを添える。
上下を返して全体が色づくまで
下の面が色づいてきたら上下を返します。しょうゆの多いたねのため、少し焦げやすいので注意します。こぼれたパン粉が泳いでいたら取り除くと仕上がりがきれいになります。全体がきつね色になったら取り出し、バットで油をきります。
(1人分熱量634kcal/塩分2.7g/調理時間約30分)
ヘルシーポイント
豚ひき肉を赤身だけのひき肉にするとカロリーを減らせます。玉ねぎの半量をえのきなどのきのこにかえるとさらにヘルシーに。
料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
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公開:2023年12月12日