炒り豆腐

主役の豆腐に、
具材のうまみをたっぷりと含ませます

豆腐に肉や野菜も加えてつくりますが、主役はあくまでも豆腐です。豆腐は水分が多いので、「水きり」と「焼き」の2段階で水分を抜いていき、具材や調味料のうまみがしみ込みやすい状態をつくりながら調理していきます。

はじめに豆腐以外を炒め、具材のうまみを引き出します。具材は順に重ねて、動かさずにしばらく焼くのがとても大切なポイントです。豆腐もまずは焼くようにして水分を飛ばしてから炒めます。最後はフライパンに残った水分ごと卵でとじて、しっとりまとめましょう。

香りと旨みをつくる名脇役は、しいたけ。豆腐やおからなど淡泊な大豆製品との相性がよい食材です。

  • ●豆腐の水分を2段階で抜く
  • ●具材も豆腐も、炒める前に焼く
  • ●最後は卵でとじるように

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・2人分

  • 木綿豆腐…1丁
  • 鶏ひき肉…80g
  • 卵…2個
  • にんじん…1/3本(50g)
  • 生しいたけ…2枚
  • ねぎ…1/2本
  • ごま油…大さじ1
  • 〈A〉
    • キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ2
    • 砂糖…大さじ1

つくり方

1. 豆腐の水をきる

豆腐は10等分ほどに手でちぎる。ぺーパータオルの上に並べ、約10分置く。

手でちぎって置いておくだけで水きり完了です

ちぎって表面積を増やすことで、水分が抜けやすくなります。ぺーパータオルを2枚重ねた上に広げておくだけで、自重で十分水気が抜けていきます。

2. 具材を切る

にんじんは斜めに切ってから幅3mmのせん切り、長ねぎは幅5mmの小口切り、しいたけは軸を切って幅3mmの薄切りにし、軸は3〜4つに割く。

にんじんの長さをそろえてせん切りにする方法

にんじんは、はじめに角度を変えながら斜めに切ると、長さをそろえられます。斜め切りにしたらずらして重ねながら広げ、せん切りにします。太さが一定でない野菜を切るときに便利な切り方です。

3. 具材を焼く

フライパンに油を熱し、ひき肉、にんじん、しいたけ、長ねぎを広げる。中火でそのまま2分焼く。上下を返してサッと混ぜ炒める。

炒める前に焼くことが大事です

ひき肉はちぎるようにして入れ、かたまり感を残しておくと食べ応えがでます。にんじんを肉の上に乗せるように広げ、その上に、しいたけとねぎを乗せます。具材を重ねてふたをするようなイメージです。はじめの2分は、さわらずそのまま焼きます。ここで香りが立ち、水分が抜けて熱が行き渡ります。

4. 豆腐を焼いて、炒める

フライパンの中央を開け、豆腐を並べる。そのまま2分焼く。豆腐をほぐしながら炒める。

豆腐もまずは焼きます

フライパン中央に豆腐を並べてさわらずに焼き、水分を飛ばしていきます。動かさなくても2分くらいは焦げません。水分が抜けてきたら、へらで豆腐を割るようにほぐし、炒めます。豆腐の水分をとばしていくこと大切です。

5. 調味料を加える

やや火を強める。中央をあけて〈A〉を加え、煮立てる。混ぜる。

調味料をひと煮立ちさせて香ばしく

全体の水分がなくなってきたら、中央をあけて、調味料を加えます。ひと煮立ちさせて香ばしい香りが立ったら、全体を混ぜます。

6. 卵を加える

卵を割りほぐし、まわし入れる。固まってきたら、大きく20回ほど混ぜる。

卵でとじるようにまとめながらざっくり混ぜます

卵は白身と黄身のむらが残るくらいに軽く溶きます。全体にまわしかけたら、ひと呼吸待ちます。フライパンのふちにふれた卵が固まってきたら、大きく全体を混ぜて、均一に絡んだら出来上がりです。

(1人分熱量394kcal/塩分2.7g/調理時間約20分)※豆腐の水を切る時間は含まず。

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ヘルシーポイント

アスパラガスやいんげんなどを加えれば栄養バランスもアップ。味のある野菜を選び、うまみを豆腐に吸わせるとおいしく仕上がります。

料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2023年12月12日