焼きおにぎり
ご飯に味をつけてから握り、
表面を乾かして焼くのが秘訣
家庭のフライパンで、焼きおにぎりをおいしくつくるには2つのコツがあります。1つ目は、焼いたあとに味をつけるのではなく、先にご飯に味をしみ込ませてから焼くこと。このとき、あえてざっくり混ぜ、おいしい味ムラを残しておくこともポイントです。しょうゆとけずり節を混ぜたご飯は握りやすくくずれません。2つ目は、握ったらすぐに焼かずに、少し置いて表面のご飯の水分を飛ばしてから焼くことです。
このつくり方なら、焦げつかず、形がくずれず、表面はパリパリ香ばしく、フライパンでもおいしい焼きおにぎりが出来上がります。
- ●ご飯に味をつける
- ●あえて味むらをつくる
- ●おにぎりの表面が乾いてから焼く
この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。
材料・4個分
- 白飯…400g
- 〈A〉
- キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ2
- けずり節…1パック(4.5g)
- サラダ油…小さじ1
つくり方
1. 味つけご飯をつくる
温かいご飯に、けずり節、しょうゆを加える。ざっくり混ぜる。
味のむらが残るようにあえてざっくり混ぜます
削り節には、しょうゆをまんべんなくご飯に行き渡らせる役目もあります。けずり節を先に入れてからしょうゆをかけることで、削り節の旨みを帯びたしょうゆがご飯にしみていきます。ムラが残る程度にざっくり混ぜると味や香りにメリハリがつきます。
2. 三角に握る
ご飯を4等分して、三角に握る。
3つの角と2つの平面をつくるイメージです
おにぎりは、ご飯粒がつぶれないようふんわり握っていきます。まずご飯を丸くまとめてから、左手で広い面をつくり、底を平らにするように押えます。同時に右手で三角の山をつくり、上から軽く押さえます。おにぎりを回して同様に3つの角が整った山になるように握ります。広い面が、親指のつけ根のふくらみで凹んでしまったら、表裏を返し両面ともなるべく平らにします。
3. 表面を乾かす
バットに並べたまま、約20分置く。
すぐに焼かずに乾かして焼きやすく
ご飯の表面を乾かすためにしばらく置きます。すぐに焼いてしまうとフライパンにご飯がくっついてくずれやすくなるので、このひと手間を忘れずに。
4. 焼く
フライパンに油を引く。おにぎりを並べ、中火にかける。そのまま5分、返して5分焼く。
途中でさわらずにそのまま5分ずつ
表面をカリッと焼き上げるために、動かさずにじっと我慢して5分ずつ焼きます。
5. 側面を焼く
転がしながらすべての側面を焼く。
表と裏が焼けるとおにぎりがしっかりするので、立ててもくずれません。フライ返しやトングなどを使ってひとつずつ側面も焼いていきます。焼き色がつき、表面全体が乾くまで焼きます。
(1人分熱量352kcal/塩分2.5g/調理時間約30分)
ヘルシーポイント
小ねぎや、ゆでた青菜のみじん切りなどの野菜を加えるアレンジもヘルシーです。
料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
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公開:2023年12月12日