ごぼうのから揚げ
ころもを2段階でからめて、分厚く、香ばしく
揚げ物のおいしさのひとつは香ばしいころもです。小麦粉を2度に分けて絡めつけることで、しっかり分厚いころもをつくります。1度目のころもは味わいを抱き込む役、2度目のころもはサクサクの食感を出す役です。2〜3本をまとめて揚げるようにすると、外側はカリッと、内側はほっくりと、多彩なごぼうの味わいや食感を楽しめて、盛り付けにもボリュームが出ます。
ごぼうは火の通りが悪く、味がなじみにくい食材です。また、アクを抜くために水にさらすことが多いですが、さらすと水っぽくなり、味がなじみにくくなってしまうので、から揚げではさらさずに下味をすぐ絡めていきます。こうすると香りと旨みがしっかりします。下味ににんにくを加えて、から揚げらしさと味わい深さを出すもの大事です。
- ●小麦粉を2段階に分けて絡める
- ●下味付けににんにくを加える
- ●2〜3本まとめて揚げる
この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。
材料
- ごぼう…1本(200g)
- 小麦粉…大さじ6
- 揚げ油…適宜(2カップ)
- こしょう…適宜
- 〈A〉
- キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ1
- 水…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
- にんにく(すりおろし)…1かけ分
つくり方
1. ごぼうを切る
ごぼうはたわしで洗う。長さ7~8㎝に切り、縦に4~6つに切る。
洗いすぎず太めに切って味わいを残します
皮の汚れは皮ををそぎ落としすぎないように洗います。汚れをとる程度にとどめ、見た目をきれいにするより、ごぼうらしい味わいを残します。ごぼうの食感や味わいを楽しむために、繊維に沿って太めの縦に切ります。下味が入りやすいよう表面積を増やしておきます。細い部分は2ツ割でも構いません。細すぎると焦げやすいので注意します。
2. 下味をつける
〈A〉を合わせる。ごぼうを加えて混ぜ、10分置く。
水にさらさず、じかに下味をしみ込ませます
水にさらすとごぼうが水分を含み、味がいっそう入りづらくなってしまうため、じかに下味をつけてしっかり混ぜていきます。下味をつけると、ごぼうがほどよくやわらかくなります。
3. ころもを2段階でつける
小麦粉大さじ4をふり、よく絡める。5分置いたら、残りの小麦粉を軽く絡める。
2度目のころもは粘りを出さないように
はじめの小麦粉は手でよく混ぜ合わせ、5分置くことで、ごぼうに下味を吸わせます。2度目の小麦粉はざっと絡める程度にとどめます。これが粘りを出さず、カリッと揚がる秘訣です。
4. 揚げる
フライパンに油を入れ、180℃に熱する。2~3本ずつまとめて入れる。中火で2~3分揚げ、上下を返す。さらに2〜3分揚げて、最後に強火で約1分揚げて取り出し、油をきる。
仕上げの強火がカリッと揚げる秘訣です
直径26cmのフライパンに2カップの油が目安です。油が少ないと、ごぼうから出てくる水分で温度が下がりやすくなります。ころものかけらを油に落としてすぐにジュッと揚がるくらい、180℃でごぼうを入れていくと、油の温度が少し下がり、じっくりゆっくりと火を通すことができます。しょうゆの下味がついていて焦げやすいので常にチェックして。途中で触って、箸にくっついて来なければ上下を返します。最後に強火にすることでカリッと揚がります。
5. こしょうをふる
油がきれたら、こしょうをふる。
立てかけるように置くと油がきれます
立てかけて油がきれたら、熱いうちにこしょうをふります。
(1人分熱量220kcal/塩分1.2g/調理時間約30分)
ヘルシーポイント
油がサラサラしている高温のうちに、立てかけたり紙にペーパーに吸わせたりして油をしっかり切るだけでカロリー減に。栄養を高めるならにんじんを一緒に揚げるのもおすすめです。
料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広(キッコーマン)
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公開:2024年3月12日