ゆで枝豆

両端を切ってからゆでる。
これだけで味わいが変わります

ゆで枝豆は、さやの両端を切るひと手間で、格段に味わいがよくなります。両端を切ることで、火の通りがよくなり、ほどよく塩味が入って豆の甘みも引き立ちます。そしてなにより、豆も出てきやすく、食べやすいのも利点です。枝豆は野菜のように見えて、たんぱく質が豊富な豆類。野菜に比べて火の通りが遅く、味がしみ込みづらいため、両端を切るこのひと手間で補ってあげましょう。

塩もみをする理由は、うぶ毛を取るのと、下味をつけるためです。枝豆をさやごとゆでる理由は、さやのうまみも味わいになるから。枝豆の持つうまみが薄まらないよう、お湯の量は少なめにします。パスタのようにたっぷりのお湯でゆでる必要はありません。もみこむ塩の量とゆでるときのお湯の量を先に決めることで、ぶれのない塩味に仕上がります。お湯の温度が下がらないよう、ゆでるときにふたをすることもお忘れなく。ふたのおかげで水分が減らず蒸しゆでのようになり、塩の濃度も安定します。

  • ●両端を切る
  • ●塩もみをする
  • ●少なめの湯でゆでる

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・2人分

枝豆(さや付き)…200~250g
塩…大さじ2
粗塩…好みで少々
〈しょうゆ漬けのたれ〉
赤唐辛子(小口切り)…1本分
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ…1/3カップ
水…1/4カップ
砂糖…大さじ1

つくり方

1. 両端を切る

枝豆はさやの両端を切って、よく洗う。

このひと手間がおいしさの差です

キッチンばさみでひとつずつ、豆のギリギリで両端をカットします。流水でよく洗い、汚れをとったあとは、軽く水気を切り、少し水気があるままボウルに入れます。塩もみをするときに、この水気が役に立ちます。

2. 塩もみをする

ボウルに枝豆入れて塩をふり、よくもむ。

もむというより、強くつかむイメージで

しっかり塩もみをすることで、うぶ毛を取り除きながら、さやにほどよく傷がつき、さやを通して塩味をいきわたらせることができます。塩が半分溶けるくらいまでもみましょう。

3. 沸騰した湯に入れる

強火で湯を沸かし、枝豆を入れる。

少なめのお湯で充分です

直径約20cmの鍋に2cmの深さまで水を注ぎ、強火にかけます。うまみが流れ出過ぎないよう、くれぐれもお湯は少なめに。塩もみした枝豆をそのまま入れるため、湯に塩を加える必要はありません。枝豆を入れると湯の温度が下がるので、強火でしっかり沸騰させておきましょう。

4. ふたをしてゆでる

ふたをして中火で1~2分、弱火で3~4分ゆでる。

少し硬いくらいで上げます

枝豆を入れひと煮立ちしたら、ふたをして中火で1~2分ゆでます。ふたをするのは、水分を蒸発させないためです。弱火にしてさらに約3~4分ゆでます。余熱で火が通るため、豆が少し硬いくらいで湯から上げます。硬さを確認するときは、ひとさや取り出し水にさらして食べて確認しましょう。

5. 水気をきる

ざるにあげて水気をきる。

仕上げにふるなら粗塩を

ざるにあげて手早く水気をきり、粗熱をとります。仕上げに塩をふる場合は粗塩が適しています。理由は、粒が大きいため塩気が浸透しすぎず、食べて塩辛かったときは、はらえば味の調整ができるからです。

6. しょうゆ漬けにアレンジ

ポリ袋にしょうゆだれの材料を入れて混ぜ、ゆでた枝豆をさやごと漬ける。

味のアクセントを変えながら

しょうゆ漬けのたれの材料をよく混ぜ、ジッパーつき保存袋などに入れます。ゆで上げた枝豆を加えて味をなじませます。温かいうちに食べても、2~3日漬けて置いても、どちらもおいしくいただけます。液体だれだからこそ、唐辛子などさまざまな味のアクセントを好みで変えて楽しめます

(1人分熱量86kcal/塩分1.5g/調理時間約10分)※ゆで枝豆の場合

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ヘルシーポイント

枝豆は、植物性たんぱく質と食物繊維が摂れるヘルシー食材です。仕上げの粗塩をふらない、塩もみの塩の量を減らすなどで減塩もできます。しょうゆ漬けでは、山椒や黒こしょうなどのスパイスを加えると、しょうゆを風味漬け程度の量に減らせます。

料理/小田真規子 
撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時(2022年4月)のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。