ピーマンのきんぴら
「斜め切り」と「片面焼き」で、
食感良く仕上げます
ピーマンは火が通りやすく手早く炒められる食材ですが、きんぴらにするならば、食感も上手に残したいところ。切り方と加熱の仕方を工夫して、食感良く仕上げていきます。
ピーマンは横に切ると繊維が断たれ、より火が通りやすくなる反面、食感が残りにくくなってしまいます。繊維に沿って縦に切ると、食感は残りますが苦みを感じやすく、味もからみにくくなります。そこでちょうどいいのが「斜め切り」です。ほどよく繊維が残り食感の良さがあり、形もほどよく残って、盛り付けもしやすくなります。
炒め方のコツは、はじめに片面だけを焼くこと。シャキッとした食感を残すように片面だけをしっかりと焼けば、あとは上下を返すだけで十分に火が通ります。甘みはみりんのほかに砂糖を加えて液量を少なくします。これでピーマンの苦みを抑えられ、水分をとばす時間を短くできるので、炒めすぎになりません。
- ●「斜め切り」にする
- ●焼いてから炒める
- ●水分を増やさない
この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。
材料・多めの2人分
- ピーマン…4~5個(100g)
- ごま油…小さじ2
- 七味唐辛子…適宜
- 〈A〉
- キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…小さじ2
- 砂糖…小さじ2
- マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん…小さじ1
つくり方
1. ピーマンを切る
ピーマンは縦半分に切り、へたと種を取る。幅8mmの斜め切りにする。
種が飛び散らない切り方があります
ピーマンは、へたの部分を下にして立てて持ち、上から刃を落とすように包丁を入れると種が飛び散りにくいです。縦半分に切ってから、手で種を取り除き「斜め切り」にします。角度をつけず、長くなるようにして少し厚めに切ります。
2. 調味料を混ぜる
〈A〉を合わせて、混ぜる。
砂糖を溶かしておきます
多めの砂糖なので、あらかじめ溶かしておきます。
3. 焼く
ごま油を中火で熱し、ピーマンを広げ、2分焼いてからさっと混ぜる。
動かさずにまずは片面だけを焼く
はじめに片面だけ焼くことで、適度な火の通りと食感の良さを残します。片面だけ焼いたら、ピーマンの上下を返すように、軽く混ぜます。直径20cmの小さめのフライパンを使うと、調味料が行き渡りやすいのでおすすめです。
4. 調味料を加えて炒める
〈A〉をひと混ぜし、フライパンの中央をあけて入れ、煮立てる。中火のまま、水分が少なくなるまで炒める。七味唐辛子をふる。
絶えず混ぜながら炒めて水分を飛ばします
調味料を直接フライパンにあてて一度煮立たせるのは、調味料の香ばしさを引き出すためです。調味料がふつふつしてきてから、ピーマンと絡めます。絶えず混ぜながら炒めましょう。調味料の水分が少なめなので、すぐに全体に絡みます。水分がなくなりツヤが出てきたら完成です。七味唐辛子はお好みで。
(1人分熱量83kcal/塩分0.8g/調理時間約15分)
ヘルシーポイント
きんぴら味によく合う、しいたけやえのきなどのきのこ類を加えれば、カサ増しされ、食べ応えが出るうえ食物繊維も摂れてよりヘルシーに。
料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
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公開:2023年10月14日