Today's Menu

「とうもろこし」
基本のゆで方!
レンジを使う時短技や
人気レシピも紹介

2022.06.17

6月から8月に旬を迎える夏野菜「とうもろこし」。ゆでたての甘さや、焼きとうもろこしのしょうゆの香ばしいにおいを想像するだけで、なんとも幸せな気分になれます。今回は、旬のとうもろこしをおいしく味わうために、基本のゆで方や時短の加熱方法はもちろん、上手な保存方法などもたっぷり紹介します。簡単につくれる人気レシピもチェックしてくださいね。

とうもろこしをゆでるときは
皮付きが基本

塩ゆでする際に必要な材料は、とうもろこしがすっぽり入る鍋、たっぷりの水、そして塩。塩水の塩分濃度は2%が目安なので、水1リットルに対して塩は大さじ1.5程加えれば良いでしょう。

すべての皮をむいてからゆでると、水っぽくなりがち。とうもろこしのうまみを逃がさず、甘みを増すためには、薄皮を数枚残した状態でゆでるようにするのがコツです。

軸元に残った茎部分を切り落とすと、外側の皮も一緒にむけていきます。残った数枚の薄皮はそのままでゆでます。

Point

江口さん「とうもろこしは鮮度が落ちるのが早く、収穫後は甘みや栄養価がどんどん下がっていくので、手に入れたらできるだけ早く調理しましょう。皮は外側の汚れたものだけをむけば十分です」

味わいで選ぶなら、
水からゆでるのがおすすめ

とうもろこしは、水からゆでるのがおすすめ。ゆっくりと火が入るため、お湯からゆでるよりも甘みが増します。

さらに、後述する蒸し煮や電子レンジを使う方法でも味わいは変わってくるので、食べ比べてみてください。

早速、手順をチェックしていきましょう。

水からゆでる
(ゆで時間:沸騰後5分)

1
鍋にとうもろこしを入れてから、ひたひたになるくらいまで水を入れる(計量カップで計りながら注ぐと、必要な塩の量が把握しやすくなる)。
2
水の量に対して2%程の塩を入れる。
3
強火にかけ、沸騰したら中火にして5分ゆでる。
4
火を止め、粗熱が取れるまでゆで汁に浸けておく。
Point

江口さん「沸騰するまでの時間を短縮したいなら鍋にふたをしましょう。ゆでているときは途中でとうもろこしを裏返すと加熱ムラを抑えられます。沸騰してから5分が、ゆで時間の目安。
なお、沸騰したお湯からゆでる場合は10分が目安です。粒の黄色が鮮やかになったらゆであがりの合図。火を止めてからゆで汁に浸けたまま粗熱を取るのは、うまみを閉じ込めるためなので省かないようにしましょう」

ゆでるだけじゃない、
とうもろこしの調理法

フライパンと電子レンジを使った2通りの調理方法をご紹介します。茎を落として外側の皮をむくとろこまではゆでるときと同様に下処理をして。

フライパンで蒸し煮

1
とうもろこしがすっぽり入る直径のフライパンに、深さ1~2cm程度の水を入れ沸騰させる。
2
とうもろこしを入れ、とうもろこし2~3本に対して小さじ1程の塩を上からかける。
3
中火にかけてふたをし、7~8分蒸し煮にする。
4
ふたをしたまま粗熱を取ったら完成。

電子レンジで加熱する

1
広げたラップにとうもろこしをのせ、塩を全体にふる。
2
ラップでぴっちり包む。
3
耐熱皿にのせ加熱する。加熱時間の目安は電子レンジの600wで5分程度。
4
取り出して、ラップに包んだまま粗熱を取る。
Point

江口さん「使う水の量が少ないフライパンの蒸し煮。塩を水に溶かすととうもろこしの下側にばかり味がつくので、とうもろこしの上からふるようにします。

ゆでる、フライパンで蒸す、レンジで加熱するという方法をご紹介しました。ゆでたものは塩味がまんべんなくついていて、仕上がりはジューシー。対してフライパン蒸しは、うま味が水に流れにくいので、実がプリッとして甘さがしっかり感じられます。レンジ加熱したものは、手軽なのがメリット大。でも、時間が経つにつれて水分が抜け、シワシワになって味が落ちるので、すぐに食べたいときだけがいいかも」

おいしさを保つ、
とうもろこしの保存方法
(冷蔵、冷凍)

とうもろこしを適当に保存しておくと明らかに鮮度が落ちるので、すぐに食べないなら正しく保存したいもの。冷蔵保存も冷凍保存も可能なので、ぜひ実践しておいしい状態をキープしましょう。

保存の仕方でこんなに差が。どちらも冷蔵保存したもので、左は店頭販売時のビニール袋に入ったまま、右は下で紹介する、生のとうもろこしの保存方法を実践して10日間経過した状態です。粒のしぼみ具合を見れば、その差は一目瞭然!左はシワシワですね。

冷蔵保存
(加熱したもので2~3日が目安)

1.ゆでたり蒸したりしたとうもろこしの皮をむく。
2.ラップを広げて、ぴっちり包む。
3.冷蔵庫で保存する。

冷蔵保存
(生の状態で約10日が目安)

1
茎と外葉を取り除き、キッチンペーパーで包む。
2
さらにラップで包む。
3
ジッパー付き保存袋に入れ、口を閉じて冷蔵庫へ。
Point

江口さん「1本ずつラップに包んで保存することで、新鮮なうちに加熱したときのおいしさを保つことができます。ゆでて食べきれないときはぜひこの方法を。また、生は必ずキッチンペーパーで包み、水分が逃げにくい状態にして冷蔵庫に入れてください。ただ、10日ほどもつとはいえ実が先端から少しずつやせて味も落ちてくるので、3~4日ほどで食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです」

冷凍保存
(加熱したもので約1か月もつ)

1.加熱したとうもろこしを輪切りにする、もしくは実を削ぐ。
2.ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。

冷凍保存
(生の状態で約1か月もつ)

1.外側の皮と茎を取り除く。
2.ラップでぴっちり包む。
3.ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。
Point

江口さん「できるだけ長もちさせたいなら冷凍保存を。ただ、加熱したものを冷凍すると水分が抜けやすく実がやせてしまうのであまりおすすめできません。加熱後に冷凍する場合は、実をはずすか、芯ごと輪切りにしラップや袋をしっかり使って乾燥を抑えてください。なお、キッチンペーパーは急冷の妨げになるので、冷凍保存のときは使わないようにしましょう」

おいしいとうもろこしの
選び方

おいしいとうもろこしを選ぶポイントのひとつは、ひげ根。「ひげ根の数は実の数と同じとも言われている」そうなので、ひげがたくさん付いているものを選びましょう。また、ひげ根が茶色くなっているものは、そのとうもろこしがしっかり熟している証。枯れているわけではないので、安心してください。

江口さん「粒は大きくてハリがあるものを。プリッとしていて、きれいにそろって並んでいれば言うことなしですね」

とうもろこし・コーンの
人気レシピ3選

塩ゆでして丸ごとかぶりつくだけでもおいしいですが、とうもろこしにはさまざまなレシピがあります。いろいろな味わいを楽しんでみて。

バターとしょうゆが香ばしい!
定番の『コーンバター』

とうもろこしと相性抜群のベーコンを合わせて炒め、バターとしょうゆを絡めた定番。

江口さん「簡単につくれるお手軽レシピです。炒め終えて入れるしょうゆは、鍋肌から回し入れるとさらに香り高くなります。色合いがきれいなので、肉料理に添えるのもおすすめです」

おやつやおつまみにも!
『とうもろこしのシンプルかき揚げ』

生のとうもろこしを使うことで、旬のうまさを存分に楽しめます。

江口さん「揚げる際に油の温度が低いところもがべちゃべちゃになるので、パリッと仕上がるように高温をキープするのがコツです。また、水滴がついていたり、粒の皮が破れていないとはねやすいので、揚げるときは充分に気を付けてください。

天つゆはもちろん、カレー塩で食べてもおいしいです。子どもが好きなメニューですし、冷めてもとうもろこしの甘さが楽しめるので、お弁当におすすめ。おつまみにもぴったりの一品です」

芯まで使えばさらにおいしい!
『とうもろこしご飯』

鮮やかな黄色と青じその緑がまぶしい、炊き込みご飯。

江口さん「シャキシャキした食感とバターの香りがいいですね。子どもも好きな味なので、夏休みなどで子どもたちが集まるときにつくると喜んでもらえそう。パセリや生ハムを刻んで混ぜてちょっと大人の味にするのもおすすめですよ。

レシピでは缶詰のコーンを使っていますが、生のとうもろこしを使うなら、実をそぎ落とした芯も一緒に入れて炊き、炊きあがったら取り除きます。芯からはとても良いだしが出るので、ごはんの味に深みが生まれます」
Point

江口さん「生のおいしさは旬の時季ならではのもの。シンプルにゆでたり蒸したりして味わうのはもちろん、いろいろなレシピを積極的につくって楽しんでいただきたいですね。ただし、生の場合はとにかく”鮮度命”なので、買ったらすぐに調理しましょう。

ホームクッキング編集担当より

江口さんにさまざまなゆで方を教えていただきました。中でもフライパンで少量の水分で蒸す方法はいいですね、甘みが凝縮されたような濃い味わいになるうえ、なんといっても後片づけがラク! 気軽に買ってきてあつあつを楽しめそうです!(編集長S)

写真:江口恵子さん

教えてくれた人 江口恵子さん

料理家、フードスタイリスト、All About「家事」ガイド。雑誌や広告、Webなどでレシピ提案やスタイリングを行うほか、企業のレシピ開発など、幅広く活躍。料理教室「ナチュラルフードクッキング」主宰、カフェ&デリ「ORIDO. 吉祥寺」オーナー。著書に『普段使いの器は5つでじゅうぶん。』(ジービー)などがある。

撮影/金田邦男

人気コンテンツ