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キッコーマン
おいしさ未来研究センターに
聞いてみた!
今の「気分」と
食べたい「料理」の密接な関係

キッコーマンには「おいしさ」や「食にまつわる人々の暮らしと気持ち」そして「人々を取り巻く社会の変化」を研究する部署があります。その名も「おいしさ未来研究センター」。日々研究にまっしぐらのリサーチャー(研究員)から、「気持ち」と「料理」の関係についての面白い調査結果を教えてもらいました。調査の内容はもちろん、その知見を日々の暮らしにも取り入れられるおすすめレシピまで、一挙に公開します!

「気持ち」と「料理」の関係

毎日の献立選び、「今日はちょっとリラックスしたい」、「元気になりたい」など「気持ち」も考慮して料理を決めること、ありませんか? そんな「気持ち」と「料理」の関係をリサーチャー宮田さんが明らかにしてくれました。さっそく教えてもらいましょう。

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リサーチャー(研究員)の宮田慎吾さん。「おいしさ未来研究センターでの研究対象は生活者。以前やっていた基礎研究とは全く異なる分野ですが、冷静な観察が大事なのは共通なんです」。筋金入りの研究者です。

みなさんは、何かおいしいものを食べたときにどんな気持ちを感じますか? おいしいものを食べると、元気になったり、ほっとしたり、様々な気持ちを感じるのではないでしょうか? おいしさ未来研究センターでは、全国20-69歳の女性120人の1週間分の食事についてアンケート調査を実施し、日頃いろいろな料理を食べるときに人々がどんな気持ちを感じているかを調べました。(宮田さん)

気分を上げたい!
そんな時の人々の食事事情を
リサーチ!

たとえば、食べると「気分が上がる」、「元気になる」のはどんなメニューなのでしょうか?
宮田さん、いくつかメニュー例を見せてください。

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調査結果

  • ・から揚げを食べて元気いっぱい(30代女性、夕食)
    メニュー:から揚げ、キャベツの千切り、ごはん
  • ・ロコモコ丼を食べて午後も元気に(30代女性、昼食)
    メニュー:ロコモコ丼、わかめスープ
  • ・かつ丼を食べて力がみなぎる(40代女性、夕食)
    メニュー:かつ丼、ミニトマト、なめことほうれん草の味噌汁
  • ・中華料理を食べて高揚感を(60代女性、夕食)
    メニュー:麻婆豆腐、チンゲン菜の炒め物、春雨サラダ、ごはん

気分を上げたいときや元気になりたいときには、肉や揚げ物を中心としたボリュームたっぷりの料理が求められているようです。実際に、から揚げやハンバーグ、丼、中華料理・韓国料理などが多く登場します。
味つけは、ガッツリ濃いめでパンチを効かせているのが特徴になっています。たとえば、ソースやケチャップを使った濃厚なたれや、マヨネーズやバターでコクを出したこってり味の料理が目立ちます。かつ丼や牛丼など和風のメニューでも、しょうゆやみりん、砂糖をそれぞれ意識して濃いめに使い、普段よりごはんがすすむ甘辛味に仕上げることも多いですね。さらに、豆板醤やコチュジャン、タバスコなどで辛味をつけた、汗をかきながら食べるような料理がよく出てくるのも特徴です。

この気持ちのときには、日ごろのストレスや疲れを吹き飛ばせるように、ちょっとした「非日常感」や「刺激」を味わえる料理をガッツリ食べたくなるのかもしれません。(宮田さん)

そんなときにピッタリな「ガッツリ」×「刺激的」のメニューをホームクッキングの中から宮田さんにピックアップしてもらいました。

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【宮田さんセレクトメニューその1】
豚肉のから揚げ辛味しょうゆ

カラッと揚げた豚もも肉にピリ辛のたれをかけた、刺激的なガッツリメニュー。豆板醤とにんにくを加えた辛味しょうゆで気分が上がります。
レシピはこちら

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【宮田さんセレクトメニューその2】
ホットプレートでチーズタッカルビ

焼き肉のたれで簡単に作れる甘辛チーズタッカルビ。とろけるチーズと旨辛いたれが合わさり、コクのあるこってり味で元気がわいてきます。
レシピはこちら

ホッと穏やかになりたい。
そんな時、人々が
食べているものは…?

次に、食べると「ほっとする」、「穏やかな気持ちになる」のはどんなメニューなのでしょうか?宮田さん、教えてください!

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調査結果

  • ・焼き鮭や納豆を食べて平穏な朝を(60代女性、朝食)
    メニュー:焼き鮭、納豆、みそ汁、ごはん
  • ・おでんや卵焼き、漬け物を食べてほっとする(60代女性、夕食)
    メニュー:おでん、卵焼き、漬け物、ほうれん草の和え物、五目ごはん
  • ・ニシンの煮つけや野菜の和え物を食べて穏やかに(50代女性、夕食)
    メニュー:ニシンの煮つけ、小松菜とらっきょうの甘酢和え、ほうれん草のみそ汁、ごはん
  • ・サバの塩焼きや切り干し大根、厚揚げを食べて安心(50代女性、夕食)
    メニュー:サバの塩焼き、切り干し大根、厚揚げ焼き、納豆、小松菜のみそ汁

ほっとしたいときや穏やかな気持ちになりたいときには、「ハレ」と「ケ」で言うと「ケ」にあたる和食の家庭料理が求められているようです。ガッツリした肉料理というよりは、焼き魚や煮つけなどの魚料理、漬物や和え物といった野菜の副菜、煮物などが中心になっています。また、みそ汁やスープなどの汁物、あたたまる料理が多いのも特徴です。
和食の基本となるしょうゆベースの料理が多いですが、主張の強い味ではなく、比較的あっさりとした味にすることがポイントになっています。しょうゆで適度な塩味を加え、みりんや砂糖でまろやかに仕上げる。また、めんつゆや白だしなども活用してだしを効かせたりと、やさしいけれど深みのある味わいの料理が多く登場します。

この平穏な気持ちのときには、「ささやかなあたたかみ」を求めて、「懐かしくやさしい雰囲気」の料理を食べたくなるのかもしれません。(宮田さん)

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「明らかな傾向があるんです」と、宮田さん。

そんな気持ちにふさわしい「懐かしい」×「やさしい」メニューを宮田さんに選んでもらいました。

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【宮田さんセレクトメニューその3】
鮭じゃが

鮭とじゃがいもを使って肉じゃが風の味つけで作る煮物。懐かしく家庭的な味わいでほっとする、温かみのあるメニューで、気持ちが自然と穏やかになりそうです。
レシピはこちら

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【宮田セレクトメニューその4】
レンジで!きのことベーコンの豆乳スープ

豆乳とだししょうゆで簡単につくれるあたたかいスープ。だしのうまみと香りが豆乳の甘さを引き立てた味わい深いスープで、体も心もほっこりした気分に。
レシピはこちら

「気持ち」と「料理」
の関係を食生活に
取り入れるススメ

今回は、料理と気持ちの関わりについてご紹介しました。ふだん何気なく口にしているものでも、「この料理を食べるとどんな気持ちになるだろうか」などと考えてみると新しい発見があり、いつもの食事がより楽しいものになるかもしれませんね。(宮田さん)

たしかに「気持ち」起点で味付けや料理を考える習慣を取り入れると、食生活の幅もグンと広がりそうです。たとえば「肉じゃが」をつくる場合でも、元気になりたいときは「カレー肉じゃが」、リラックスしたいときには「だしが多めの肉じゃが」といったように、ちょっとした工夫で食事の時間を楽しくできますね。みなさんも献立に迷ったときには、ご自身やご家族の「気持ち」をもとにメニューを考えてみてはいかがでしょうか? 宮田さん、どうもありがとうございました!

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自分の「気持ち」を特定するツールとして宮田さんが開発した「おいしさ曼荼羅」。「勢」「穏」など6カテゴリ、詳細には12種類で分類。キッコーマンのレシピアプリ内の「気分なあに? みつかるレシピ♪」でも試すことができます。

ホームクッキング編集担当より

「気持ち」起点で料理を選ぶことを皆さんにもっと気軽に体験してほしい! そんな想いから、キッコーマンはこの研究成果をレシピアプリにも取り入れ、試せるようになっています。献立のマンネリ打破のヒントになるかもしれませんから、ぜひお試しください。おいしさ未来研究センターのレポート、またお届けしたいと思っています!
レシピアプリ「ホームクッキング きょうの献立」についてはこちら

撮影/さくらい しょうこ  文/市川真規(ホームクッキング編集担当)
公開:2022年4月22日

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