しぼりたて生しょうゆでつくる
「無敵漬け」はなぜ無敵?
キッコーマン社内で
探ってみた話。

キッコーマンの看板商品のひとつ「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」、この「生」しょうゆの特徴を生かしたメニューをキッコーマンが考えました。その名も「無敵漬け」!! わ、思い切ったネーミング。でも、当社「しぼりたて生しょうゆ」1本だけで超簡単につくれて、おいしく仕上がってしまうという自信作です。キッコーマン社内でも「これはうまい!」となってみなさんの食卓へお届け。その魅力をホームクッキング編集担当が探ってみました。
「無敵漬け」って
どんな料理?
まずはこちらの写真とレシピをご覧ください。サーモンの表面の質感が少しちがうことにお気づきでしょうか。

注目してほしいのはサーモンの質感とアボカドの色。
アボカドとサーモンの無敵漬け
●材料とつくり方
アボカド1個は包丁でぐるりと切り目を入れて半分にし、種をとって皮をむき1.5cm角に切る。サーモン(生・刺し身用)150gは1.5cm角に切る。ともにボウルに入れて当社の「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」大さじ2を加えてさっと和える。ラップをかけて15分漬けたら器に盛って白ごまをふり、好みでのりを添える。
……と、きちんとレシピとして書きましたが、ざっくりいうと「生しょうゆでちょこっと漬ける」だけ。超シンプルなこのメニューこそが「無敵漬け」です。ホームクッキング担当(以下担当)も食べてみました。サーモンが少しとろっとしていて、たしかに普通のこいくちしょうゆで調理したのとは違う感じ。普通のしょうゆで漬けると黒くなりそうなところ、色もきれいで意外なくらいすっきりとした味わい。これはお酒がすすみそう! と思ったら……。

黄身のせどんぶりアレンジが登場。
こ、これは!!……うまし、うまうま、俺は機関車だ(?)、箸がとまらない、完食ごちそうさまでした。そうか、酒のアテとしてではなく立派な簡単ごはんにもなるってことですね。
企画した人に聞いてみた。
「無敵漬け」の秘密。

本人的には両手に「しぼ生」を持つことに違和感をもっていましたが、いちばん笑顔だったのでこの写真でご紹介。
これを企画したのが、キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室の伊藤夏大。「無敵」という思い切った名前を付けた理由を聞いてみました。
伊藤さん
「これは、しぼりたて生しょうゆならではの特徴をしっかり生かしたメニューなんです。通常のしょうゆのつくり方の工程にある〈火入れ〉」をしていないので、酵素のチカラが生きていたり、色が鮮やかだったりするんですね。だから素材の口当たりをよくしたり、きれいな色で仕上がったりといったメリットがあるんです。そしてしょうゆ本来の強みですが、どんな素材とも相性がいいからなんでもさっと漬ければ即、おいしく完成するんです」
……なるほど、しぼりたて生しょうゆじゃないとこうはならないわけか。生しょうゆはもともと色がきれいなので仕上がりも美しい気がします。小ネタですが、社内では「しぼ生」という人、多いです。まとめると……。
無敵漬けとは、
- ・「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」を使う
- ・好きな素材に適量かけたら、少し漬けるだけ
- ・生しょうゆの特徴を生かして簡単&おいしく。おかずにも、おつまみにも。
- だから、「無敵」!
……ということです。
発表! 勝手に「無敵漬け」
ランキング(社内版)
「無敵漬け」は、「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」を使って素材を漬けるだけでできるメニューの総称なので、メンバーにもう一度集まってもらって、どれが好きかを決めてもらいました。なので、朝から当社テストキッチンフル稼働。(※2020年3月2日に実施)

仕込みに余念のないメニュー開発グループメンバー。

でも、すごくシンプルな作業で素敵じゃなくて無敵??
集まったメンバーが試食します!

企画の人、メニュー開発の人、販促の人などなど
キッコーマン社員、しょっちゅうこうやってテストキッチンに集まって試食をしています。なごやか雰囲気だけど、もっとおいしくならないかなど議論もしょっちゅう、まあいろいろありますわな。商品開発もメニュー開発も真剣勝負しております。

ランチ時間帯に開催したので、心の赴くままに試食する。

卵黄の無敵漬け、たまらないコク。

大根の無敵漬けは安定感ばっちり、そして色、きれい。

試しに普通のこいくちしょうゆ(左)としぼりたて生しょうゆ(右)の漬け比較。色がきれいなの、わかりますよね。

うまい!! がかけめぐる瞬間。社内で「おいしい記憶」が生まれた!
いよいよ結果、
無敵漬けのトップは?

春菊がぐぐんと票を積み上げる投票中盤。
試食をしまくった先に、全員回数無制限で推しの無敵漬けを選んでもらったその結果は……。
2素材の相性の良さ、とろっとした感じになるサーモンの食感。やはり1位はダントツでアボカドサーモンでした。そしてご飯にのせたり、かにかまと和えたりすると激ウマの卵黄の無敵漬けもかなりの強さ。担当的には3位の長芋を推したいところ、最近居酒屋で定番化している長芋の浅漬け的なものが簡単につくれて、きれいな色にぐっときました(リンクを貼っておいたのでぜひレシピをご覧ください)。
生しょうゆをもっともっと
活用してもらえたら。

ずらりと無敵漬けのトップグループ。
「しぼりたて生しょうゆは今年で発売10周年なんですが、火入れをしていないから酵素のチカラが生きている、色が鮮やかなどの特徴をお客様に感じてもらいたいと思っています。」(伊藤)。密封状態を保つボトルによって、生のままのしょうゆの良さを生かして商品化できたんですよね、しょうゆっていろいろ種類があるので上手に使い分けて、豊かな食を楽しんでいただきたい、それも私たちの願いです。超シンプルメニュー「無敵漬け」、ぜひ毎日の食事でお楽しみください!

「よろしくお願いします!」※これはその場で考えた「無敵」ポーズ(「ム」を表現)。みなさんもぜひ……いや、無敵漬けをつくっていただければそれで充分です。
撮影/さくらい しょうこ
文/ホームクッキング編集担当
※商品情報は本記事公開時点のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。なお、この記事は2020年3月2日に実施した当社内試作と試食をまとめたものです。2021年2月に一部表現の見直しを行いました。
公開:2020年4月16日 最終更新:2025年1月16日
ホームクッキング編集担当より
担当の感じた無敵っぷりは、「めんどうなことを一切せずにしぼりたて生しょうゆをちゅーっとかけて漬けるだけ」の簡単さです。今ではその無敵って名もしっくりきてしまいました。実は生しょうゆの特徴を生かしておいしく変化するお刺身を可視化できないかとあれこれ試行錯誤もしたのです(汗)。ぜひみなさんはご自身の舌と目でご確認ください。そしてホームクッキング通信では、これからもテストキッチンにいって、社内メニュー開発の様子、取材してお伝えしたいと思います!これからもお楽しみに。