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後味に注目!
「こく旨リッチ 特選
丸大豆しょうゆ」を
徹底解説&おすすめ絶品レシピ

2023年8月に発売された「キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ」。最新の発酵技術で生まれた「まろやかさ」と「後味まで続く、こくと旨み」が特徴です。小田真規子先生とともに、この新しいしょうゆの魅力に迫る今回。持ち味を生かした絶品レシピも必見です!

「こく旨リッチ 特選
丸大豆しょうゆ」
ってどんなしょうゆ?

「こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ」は今の時代に合わせてキッコーマンがつくった新しいしょうゆです。社内では通称「リッチ特丸」と呼ばれるこのしょうゆ。どんな特長があるのか、まずは開発担当者が紹介します。

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初めまして。「リッチ特丸」の開発を担当した山名です。学生時代から発酵食品の研究をしています。今はキッコーマンの商品開発本部で、しょうゆに向き合う毎日です。よろしくお願いします!

まずは、商品名にご注目ください! 「キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ」。この名前が、このしょうゆの性格をまさに表しているんです。

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パッケージでもひときわ目立つ「丸大豆」の文字。その名の通り、キッコーマンの「丸大豆しょうゆ」は、「丸のままの大豆」を原料に使っているので、大豆の油を含んだまろやかな味わいが特徴。原材料は、大豆、小麦、食塩だけ。大豆そのものの旨みがいっぱいなんです!

もうひとつの特長は商品名にある「いつでも新鮮」。封を開けてからもしょうゆが空気に触れない密封ボトルを採用しています。おなじみの「しぼりたて生しょうゆ」と同じく、1滴から出せる使い勝手の良さが魅力です。ボトルは一緒でも中身がかなり違うこの2つのしょうゆ。比べてみるとこんな感じ。

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しょうゆの色の違いがわかるでしょうか?一般的なしょうゆの製造工程には「火入れ」という工程があり、「リッチ特丸」はこの火入れによって深い色をしています。火入れをしていない「しぼりたて生しょうゆ」は淡い色です。
※「火入れ」について詳しくはこちら

そして、最大の特長は、商品名にもあるように……

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後味まで続く「こく」と「旨み」。これは独自の発酵技術を開発したことによって実現できました。40パターン以上の試作を経てたどり着いた味わいなんです。詳しくは、このあとご紹介していきます!

プロの料理研究家と
「リッチ特丸」の魅力を
徹底研究!

何はともあれ、料理に使って食べてみよう!ということで、「リッチ特丸」の味わいや、どんな料理に合うのかを探究するために、小田真規子先生のスタジオを訪ねました。「特選 丸大豆しょうゆ」の愛用者でもある小田先生は、基礎調味料の研究がライフワークだとおっしゃる、プロ中のプロ!

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「近年はおしょうゆの種類も使い方も広がっていますよね。新しい『リッチ特丸』、楽しみです」と小田先生。

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「赤い色のデザインなんですね。キッコーマンといえば赤いキャップのしょうゆ、という印象がある私たちの世代には、なんだかなじみ深いです」

はじめに「香り」と「味」をチェックしていきましょう。「しぼりたて生しょうゆ」と比べながらテイスティングです。

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「利きしょうゆをする時には、少し水を加えると個性がわかりやすいんですよ」と小田先生。感覚を研ぎ澄まして、香りと味を比べていきます。

●香りは?

「しぼりたて生しょうゆはしょうゆ特有の香ばしさは軽くておだやかな香り。それに対してリッチ特丸はまあるい華やかな香り。なめらかな甘みすら感じます。」

●味わいは?

「『しぼりたて生しょうゆ』は、生しょうゆのさらっとしたしょうゆ感の後にすぐ旨みがきたあと、スッと消えていくキレの良さがあります。一方『リッチ特丸』は、しょうゆ辛さがなく、やわらかなこく深さをすぐ感じます。後味に、まるでだしのような旨みを感じますね。水を加えてもすぐに薄く感じず、味伸びがよくて旨みの余韻が長いと思いました」

個性の違いをはっきりとキャッチした小田先生。「同じ食材でそれぞれのしょうゆに合った料理をつくってみましょうか」とひらめいたご様子!

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「まぐろと長芋を使って、『リッチ特丸』と『しぼりたて生しょうゆ』それぞれの特徴に合う一品をつくってみますね」

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そう言って、完成したのがこちらの2品! 同じ食材でも別物です。

「『リッチ特丸』の第一印象は、しょうゆらしい塩味と香りがおだやかで野菜に合いそう!でした。植物性の油の香りとも相性が良さそうだったので、野菜をグリルして香ばしさをプラスしてみました。薬味も『しぼりたて生しょうゆ』は王道のわさびがしっくりきますが、油との相性がよい『リッチ特丸』は辛子やマスタードを合わせても面白そう」と、小田先生。さっそく2品のレシピを教えてもらいました。

漬けまぐろと長芋 わさび添え

新鮮なお刺身や野菜にシンプルに「つけ・かけ」。「しぼりたて生しょうゆ」王道のおいしさです!

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●材料(2人分)とつくり方

赤身まぐろ(サク)…150g、長芋…100g、キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ…大さじ1~2、練りわさび…小さじ1
まぐろは2cm角に切り、しょうゆ(大さじ1)を絡める。長芋は皮をむいて粗く刻む。器に盛り、練りわさび、しょうゆをかける。(1人分141kcal、塩分2.7g)

焼きまぐろと長芋 辛子添え

「リッチ特丸」のまろやかな旨みと、食材を焼いた香ばしさがベストマッチ!

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●材料(2人分)とつくり方

赤身まぐろ(さく)…150g、サラダ油…大さじ1、長芋…100g、キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ…大さじ2、辛子…適宜
長芋は皮付きのまま1cmの輪切りにする。フライパンに油を中火で熱し、まぐろは一面30秒ずつ、長芋は片面2分ずつ焼き、焼き色を付ける。取り出してしょうゆをかけ約5分おく。まぐろを1cm幅に切る。盛り合わせ、辛子を添える。(1人分186kcal、塩分2.5g)

2つのしょうゆの個性を生かすと、同じ素材でもおいしさが変わります。ぜひ、みなさんも普段使っているしょうゆと「リッチ特丸」の味比べをしてみてくださいね。

「リッチ特丸」で
つくりたい! 和のおかず3選

さらに、小田先生に「リッチ特丸」の後味ののびを活かしたおすすめレシピを教えてもらいました。「リッチ特丸」で和のおかずをつくるなら、味付けのおすすめ比率は「リッチ特丸:みりん=3:2」が小田先生おすすめだそう。

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一般的にはしょうゆとみりんは「1:1」が定番ですが、「リッチ特丸」はしょうゆ辛さが控えめで旨みと甘みがあるので、みりんは同量ではなくやや少なめでもいいかも!とのご意見。

こく旨豚すき煮

「リッチ特丸」なら、だしがなくても旨みたっぷり!豚バラ肉で手軽にすき焼き風煮込みを

写真:豚すき煮

「リッチ特丸」は長く続く旨みが特長。水分を多く加えたとしても旨みがしっかり感じられるので、煮込んでいくうちに水っぽくなりやすい豆腐との相性は抜群です。「リッチ特丸」に甘みがあるので、こっくり甘い玉ねぎではなく、あっさりした甘みの長ねぎを合わせるのがポイントです。

材料(2~3人分)

豚バラ肉薄切り
250g
木綿豆腐
1丁(300g)
長ねぎ
1本(100g)
ごま油
大さじ1
(A)
キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ
大さじ3
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん
大さじ2

つくり方

1
長ねぎは斜め1cm幅、豆腐は6等分に切る。豚肉は8~10cm長さに切る。
2
フライパンに油を入れて中火にし、豚肉と長ねぎを広げて2~3分焼き、上下を返して片側に寄せる。
3
豆腐を加え、(A)を注ぐ。煮立ったら水1/2カップを加えて再び煮立ったら、汁をかけながら5分煮る。

(1人分458kcal、塩分1.8g※3人分の場合)

厚揚げのこく旨照り焼き

照り焼きは「リッチ特丸」の得意分野。ヘルシーで食べ応えのある一皿です

写真:厚揚げの照り焼き

「リッチ特丸」は焼き野菜・揚げ野菜にぴったりのしょうゆ。厚揚げは、中がとろりとしたなめらかな食感の絹揚げが「リッチ特丸」に合います。小麦粉をまぶしてから焼くことで香ばしさも増し、タレも絡みやすくなります。

材料(2人分)

厚揚げ(絹揚げ)
2枚(320g)
エリンギ
2本
アスパラ
2本
小麦粉
大さじ2
サラダ油
大さじ1
(A)
キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ
大さじ1と1/2
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん
大さじ1
大さじ1

つくり方

1
厚揚げは3等分、エリンギは縦半分、アスパラは長さを2~3等分に切る。
2
厚揚げに小麦粉をまぶし、余分な粉をはらう。
3
フライパンに油を熱し、厚揚げと野菜を入れて2分焼き、返して1分焼く。
4
フライパンの中央をあけ、合わせておいた(A)を加えて煮立て、全体に味が絡めるようにして1分程火を通す。

(1人分357kcal、塩分1.8g)

肉団子と白菜のこく旨煮

鶏肉、白菜、「リッチ特丸」の旨みたっぷりのやさしい味わいの煮汁もごちそう

写真:肉団子と白菜の煮物

「リッチ特丸」を肉団子の下味付けとスープ、2段階で活用するレシピです。しょうゆ感が強くないので、塩の代わりに肉ダネの下味付けにも使えるのは「リッチ特丸」のいいところ。食材から出る旨みと後味まで続く「リッチ特丸」の旨みのおかげで、だしがなくても十分なおいしさに。

材料(2人分)

白菜
250g
鶏ひき肉
200g
すだち
適宜
(A)
キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ
小さじ2
ごま油
小さじ1
大さじ1
片栗粉
大さじ1
(B)
2と1/2カップ
キッコーマン いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ
大さじ2
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん
小さじ4

つくり方

1
ボウルにひき肉と(A)を入れてスプーンでよく混ぜる。
2
白菜は1×6cmの短冊切りにする。
3
鍋に(B)を中火で煮立て、弱火にして(1)を一口大にすくい取りながら入れる。10分煮る。
4
肉団子を端に寄せ、白菜を加え、しんなりするまで6~7分煮る。器に盛って、あればすだちを添えてしぼりながら食べる。

(1人分253kcal、塩分2.6g)

料理研究家×開発担当者の
「リッチ特丸」
深掘りトーク!

最後は「リッチ特丸」の深掘りトーク。ちょっぴりマニアック(!?)な内容かもしれませんが、思わず誰かに話したくなるトピックも満載です!

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料理研究と商品開発。それぞれの専門的な視点から「リッチ特丸」を語ります。

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山名さんにお会いして私はとても納得したんです。想像以上に若い方で、なるほど!と合点がいきました。

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え? それは、どういうことですか?

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「リッチ特丸」は令和の食生活にすごくフィットしている印象で。今って料理も自由な発想でアレンジを楽しむ時代。例えば、肉じゃがも、じゃがいもではなく長芋を使ったり、肉をひき肉にしたり定番にとらわれず、いろいろな組み合わせでつくっていますよね。家庭でも仕上げにブラックペッパーやクミンなどをふるのに抵抗がないことは、昔と大きく違います。

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確かに。私も20代ですが、わかる気がします。今回は商品開発を進めるにあたって20〜30代を含め、幅広い世代にリサーチをしました。その結果、昔ながらのキリっとした味わいのしょうゆだと、しょうゆ味の存在感が強するのか、しょうゆ1本で味付けする機会が減っている傾向がわかったのです。なので、今の時代の嗜好にあったやさしい味わいのしょうゆをつくろう!と開発が始まりました。

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今はしょうゆと他の調味料の「合わせ使い」も多いですね。にんにくや鶏がらスープと合わせたり、マヨネーズと混ぜたり、正統派よりも洋、中、エスニックなど国を越えて調味料を組み合わせるシーンが増えています。「リッチ特丸」は「私、しょうゆです!ココにいます!」と強く出過ぎることがないので、いろんな味と仲良くできるしょうゆ。様々な個性が混ざり合った令和の食生活に合っていると思いました。

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そうなんです!「リッチ特丸」では、キリっとしたしょうゆの風味が立ちすぎていない、まろやかなこくと旨みの味づくりを目指したんです。口にしてすぐに感じる味(先味)をおだやかにして、後味まで続くこく・旨みを出すために、しょうゆ元来の香りに加えて甘くまろやかな香りを引き出す独自の発酵方法を採用して、40パターン以上の試作を重ねて開発していきました。

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料理にとって後味はとても大切です。動物は嗅覚に優れていますが、何かを食べた時に口の中に広がる香り「戻り香(もどりが)」を感じる機能があるのは人間だけと言われています。素材をかみ砕くことで引き出される香りや味わいもあります。後味がある、味のびがすることは、味わいを長く楽しめることになるかもしれません。

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味ののびのほかにも「リッチ特丸」はしょうゆ自体の色にもこだわりました。料理がおいしそうな色に出来上がるよう、薄すぎず濃すぎずのちょうどよい色合いに仕上げています。煮物がとってもいい色になるので、ぜひつくってみてほしいです!

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開発現場で使っている、しょうゆの液色を60段階でチェックできるスケール。「リッチ特丸」は11番。ちなみに「しぼりたて生しょうゆ」は18番です。数が小さい程、色が濃いそう。

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「リッチ特丸」は華やかな香りがするけどおだやか、味わいも主張しすぎない抑えた味わいなので、香り・辛み・酸味や個性のある食材を合わせても大丈夫。後からいろんな素材を旨みとこくでおいしく包み込んでくれます。料理の自由度、アレンジを広げてくれるしょうゆだと思いますよ。

〜「リッチ特丸」のいいところ まとめ〜

  • ●こくと旨みが後味まで続くから、煮物などの調理にぴったり
  • ●こくと旨みがリッチだから、だしを使わなくてもOK
  • ●しょうゆ感が強すぎないまろやかな味わいだから、「合わせ使い」にも合う

担当ライターより

小田先生はキッコーマンのそれぞれのしょうゆを服装に例えて「しぼりたて生しょうゆ」はすっきりおしゃれなワンピース、「こく旨リッチ 特選丸大豆しょうゆ」はきれいめカジュアルスタイル。どこでもフィットする服と言っていました。なるほど! しょうゆの個性をつかんでおいしく使い分けを楽しみたいですね。
「いつでも新鮮 こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ」についてはこちら

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写真:教えてくれた人 小田真規子さん

教えてくれた人 小田真規子さん

料理家・フードディレクター・栄養士。スタジオナッツを主宰し、徹底的な試作による検証で、誰でもおいしくつくれる料理レシピを数多く生み出す。雑誌、テレビ、新聞などのメディアで活躍するかたわら、その信頼感から企業のメニュー開発などのアドバイスを依頼されることも多数。近著に『23時のおつまみ研究所』ポプラ社)、『なんかおいしくないので料理をおいしくするコツ知りたいです!』(インプレス)などがある。
スタジオナッツ http://studionuts.com インスタグラムID studionutsnutsm パプリカマキコの料理のパプリ科foodshot_kusudama 料理フォトくすだま

撮影/高杉 純 文/峯田亜季
※商品情報は本記事公開時点のものです。公開後にリニューアル、
販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2023年10月13日