土鍋ご飯の炊き方!
失敗しないコツも紹介
【簡単なのにごちそう感】
いつもは炊飯器を使ってご飯を炊いていても、土鍋で炊いたあつあつのご飯の風情に魅かれるかたも多いのではないでしょうか。家庭にある一般的な土鍋でも、コツをマスターすれば意外と簡単にご飯を炊くことができるんです。実際に土鍋を使って炊いてみたら、短時間でふっくらもちもちしたご飯が炊きあがって感動するはず! 今回は料理研究家の黒田民子さんに、土鍋でご飯を炊くコツを詳しく教えていただきました。
まずはしっかり計量、米とぎ、そして浸水!
米を計量する
米をとぐ
黒田さん「昔はゴシゴシととぎましたが、今のお米はきれいに精米されているのでやさしくかきまぜるくらいで大丈夫。ボウルと同じサイズのザルがあれば、ボウルに重ねてその中でとぐと水切りが簡単にできるのでおすすめですよ」
浸水させる
黒田さん「冷たい水をゆっくり吸わせた方がおいしく炊けます。水は米と同じ量を目安に、最初に米をはかったカップで3合炊くなら3杯分というように注ぎます。新米ではない場合は水を気持ち多めにしてください。ご飯の硬さや食感の好みは人それぞれですから、何度か炊いてみて”わが家好み”の水加減を見つけるとよいでしょう」
といだだけの米(左)と浸水させた米(右)
黒田さん「浸水させた米は白っぽく、水を含んでふっくらしています。必要以上
に長時間浸水させてしまうと、お米がふやけて味が落ちることもあるので気をつけて」
いよいよ炊飯スタート!
強めの中火で加熱する
黒田さん「強火で一気に炊くよりも、10分くらい時間をかけて沸騰させた方がふっくらおいしく炊きあがりますよ。沸騰までの時間は鍋の種類や米の量にもよるので様子を見ながら、心配だったらふたを開けて蒸気や泡の状態を確認しましょう。湯気が出て全体から勢いよく泡が上がっていればOK。早めに沸騰しそうであれば少し火を弱めて。10分すぎても沸騰する様子がなければ、火を少し強めてみてください」
今回は3合のお米を炊きましたが、1合や2合など少ない量を炊く場合は、強めの中火だと短時間で沸騰してしまいます。その場合は、鍋の状態を見ながら10分で沸騰するくらいの火加減に調整してください。
弱火にする
黒田さん「ブツブツと中で音がしているのが、だんだん静かになってきたら炊きあがりは近いですよ。慣れないうちはふたを開けて確認してもよいでしょう。表面に水分が残って泡が出ているようだと、まだ早いので1~2分加熱を続けてみてください」
蒸らす
黒田さん「蒸らしも大切な調理工程なので忘れずに。蒸らしている間に全体に熱が均等にまわって余熱で炊きあがります」
黒田さん「一度土鍋を使って炊いてみたら、思ったよりも簡単にできることがわかるでしょう。最初はドキドキするかもしれませんが、2、3回炊いてみればコツがわかるはずです」
今回は土鍋を使いましたが、実はふたがきちんとできるものなら普通の鍋でも同じように炊くことができます。鍋の種類や厚みによって仕上がりが変わってくるので、何度か炊いてみて、ちょうどよい加熱時間や水加減を見つけてください。
教えてくれた人 黒田民子さん
料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。主婦業の経験を生かした簡単に作る保存食や家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。『黒田民子の家つまみでひとやすみ』を週刊朝日で連載中。『やさしい保存食と自家製レシピ(主婦の友社刊)』など著書多数。
撮影/金田邦男
※商品情報は本記事公開時点のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2021年10月28日 最終更新:2024年4月19日
ホームクッキング編集担当より
土鍋のふたを開けた瞬間のご飯の香りとお米のふっくら&つやつやした様子に、撮影現場にいた一同が「わぁ!」と感動の声を上げてしまうくらいでした。そして茶碗によそった炊き立てのご飯に、当社のしぼりたて生しょうゆをぽたぽたっと垂らしてほおばるのが、本当においしいんです。土鍋でごはんを炊いた人だけが味わえるとびきりのごほうび、ぜひ試してみてくださいね。(担当I)
「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」についてはこちら