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そうめんの
おいしいゆで方(茹で方)。
くっつかない裏技や
「コシ」を出すコツ、
レンジの簡単調理も!

そうめんのおいしいゆで方(茹で方)。くっつかない裏技や「コシ」を出すコツ、レンジの簡単調理も!

夏の定番メニューと言えば、そうめん。つるっとしたのどごしは、暑い季節ならではのおいしさです。そんなそうめんですが、「時間がたつと麺がくっつく」「コシのある仕上がりにならない」といった悩みどころも。そこで今回は、おいしくできあがる基本のゆで方や保存方法など、そうめんをもっとおいしく食べるための情報をお届けします。いつもとはひと味違うアレンジレシピも紹介するので、ぜひお試しください。

そうめんをおいしく
仕上げるコツは
鍋のサイズと
熱湯の量・ゆで時間・もみ洗い

「基本さえ押さえておけば、そうめんはおいしくゆで上がります」と語るのは、料理研究家でフードスタイリストの野口英世さん。今回の記事を監修する際に教えてくれた「基本」は、以下の3つ。

1 大きめの鍋とたっぷりの熱湯を使う

小さな鍋でゆでると吹きこぼれやすいうえ、麺に対して湯の量が少なくて対流が起こりにくくなるため、ぬめりが出てしまいます。おいしくゆでるなら、深さのある大きめの鍋にたっぷりの熱湯を使うのがポイント。湯の量はそうめん1人前2束につき1リットルが目安です。また、湯の温度が低くてもぬめりが出やすいため、しっかり沸騰させるのも大切です。

2 ゆで時間を守る

種類にもよりますが、一般的なそうめんのゆで時間は1分30秒から2分。意外とすぐにゆで上がるので、キッチンタイマーなどを使って時間をきちんと計るようにしましょう。

3 水でしっかりもみ洗いする

ゆでたそうめんはざるにあげ、流水でしっかりもみ洗いすることで表面のぬめりを取り除くことができます。基本的には水道水の温度でよいですが、夏のように水がぬるいときは氷水を使うのがおすすめ。なお、季節を問わず食べる直前は、氷水につけてしっかり冷やすと麺が引き締まり、さらに食感が良くなります。

基本のそうめんの
ゆで方(茹で方)・
ゆで時間(茹で時間)

上記のポイントを踏まえて、まずは基本的なゆで方から順を追ってご紹介しましょう。

基本のゆで方

【1】
そうめん1人前(2束・100g)につき1リットルの湯を沸かし、沸騰したら帯を外したそうめんをパラパラと入れる。

写真:沸騰したお湯にそうめんを入れる
Point

大きめの鍋と適量の熱湯を使うのが、おいしくゆでる最初の一歩です。そうめんは細くてすぐに火が通るため、むらなくゆで上がるように、できるだけ寝かせた状態で鍋に入れましょう。
※指が熱湯に触れないように注意してください。

【2】
菜箸で軽くかき混ぜ、製品パッケージに記載されたゆで時間どおりにゆでる。

写真:菜箸で軽くかき混ぜる
Point

ゆで時間は厳守しましょう。そうめんを入れる前にキッチンタイマーをセットしておけば、焦らずスムーズ。ゆでている間は鍋の中で対流が起こり、麺が踊っている状態なのでかき混ぜ続ける必要はありません。途中で吹きこぼれそうになったら、火加減を弱めに調整を。

【3】
ゆで上がったらざるにあげ、流水でぬめりが取れるまでもみ洗いをする。

写真:そうめんをもみ洗いする
Point

そうめんをグッと握り、水ですすぐことを繰り返すのがもみ洗い。このほか、両手で挟んですすぐ方法もあります。

写真:両手で洗う場合

両手を使う場合は、手を交互に前後させながらそうめん同士ををこすりつけるようにして洗う。

【4】
水けをしっかり切ったら盛りつけて食卓へ。

写真:そうめんを盛りつける

氷と共に盛りつければ冷たさをキープし、涼しげな印象も演出できます。

きれいに盛りつけるゆで方

おもてなしのときなどにおすすめのゆで方がこちら!ゆでる前に糸で縛るというひと工夫で、グンと映える盛りつけになります。

【1】
そうめんの片側に木綿糸を4〜5周巻き、固結びにする。

写真:そうめんの束に糸を結ぶ
Point

この後の工程で糸の位置をずらすので、それほど端を縛らなくても大丈夫。きつく結ぶとずらすときに折れやすい反面、ゆるいとゆでているときにそうめんが抜けていく可能性もあるので、適度な力加減を心がけましょう。

【2】
糸を端から1cm程度の位置までずらす。

写真:糸の位置をずらす
Point

力を入れすぎるとそうめんが折れることもあるので、少しずつゆっくりずらしてください。

【3】
縛った箇所を持ち、反対側から沸騰した湯の中に入れる。

写真:湯の中に入れる
Point

鍋底に軽く押し付け、広げるようにして入れるとゆで上がりのむらが抑えられます。

【4】
全体が湯に浸ったら、縛った箇所の下側を菜箸で軽くほぐして広げ、時間どおりゆでる。

写真:時間どおりにゆでる
Point

縛った部分はそうめんが重なり合っていて火が入りにくいので、できるだけ広げましょう。このときに触りすぎると、糸が外れてしまうこともあるのでご注意を。

【5】
ゆで上がったらざるにあげて縛った箇所を持ち、流水とボウルにためた水の中でふり洗いをして粗熱を取った後、もみ洗いをする。

写真:ふり洗いをする
写真:もみ洗いをする

【6】
縛った箇所を持ったまま、もう片方の手で軽く握って水けを切った後、指ですくようにして麺の流れを整える。

写真:水けを切る
写真:麺の流れを整える

【7】
麺の流れを活かしながら盛りつけ、糸の下側およそ1.5cmの箇所をキッチンばさみでカットする。

写真:盛りつける
写真:糸を切る
Point

縛った部分は火が通りにくく、中心部は固いまま。切り落としたらみそ汁やスープなどに入れ、火を通してから食べましょう。

【8】
2束目以降も同様に盛りつける。

写真:2束目も同様に盛りつける

電子レンジを使ったゆで方

キッチンが暑くて火を使いたくないときや、コンロの数が足りないときは電子レンジを使うのもひとつの方法です。

【1】
電子レンジ対応の耐熱容器に1人分(2束・100g)あたり500mlの熱湯を入れ、菜箸などで混ぜながらそうめん全体を浸す。

写真:耐熱容器に入れた熱湯の中にそうめんを浸す
Point

湯の量が少ないとベチャッとした仕上がりになるため、計量はきっちりと。また、耐熱容器が浅かったり小さかったりすると、加熱中に吹きこぼれやすいので、深さのあるものを使いましょう。なお、写真のボウルは直径21cm、高さ12cmのものを使用しています。

【2】
ラップをふんわりかけて電子レンジに入れ、600Wで3分加熱する。ゆで上がったらざるにあげて流水でしっかりもみ洗いをし、水けを切って盛りつける。

写真:電子レンジで加熱する
Point

加熱中は吹きこぼれに注意し、できるだけ目を離さないように。芯が残っているようなら、様子を見ながら10秒単位で加熱時間を追加します。また、加熱後の容器はとても熱くなっているので、取り出すときはやけどに注意してください。

時間がたっても
くっつかない裏技と、
麺にコシを出す方法

時間がたってもくっつかないゆで方

ゆでたまま時間を置いたそうめんがくっついて食べにくくなるのは、麺のでんぷん質が溶け出て固まってしまうため。そこでおすすめなのが、沸騰した湯にそうめんを入れ、10秒ゆでたら火を止めてそのまま5分置く方法です。これなら、でんぷん質が溶け出る量を抑えながら火を通すことができ、「吹きこぼれる」というお悩みも解決できて一石二鳥!ゆでた後はいつも通り、流水でもみ洗いするだけで、時間がたっても麺同士がくっつきにくくなりますよ。

写真:火を止めたら待つ

火を止めたら箸でかき混ぜることもなく、ただ待つだけでOK。

そうめんのコシを出すゆで方

そうめんのコシは、麺に含まれるでんぷん質によって生み出されます。このでんぷん質をできるだけ逃さないためには、酢を入れた弱酸性の湯でゆでるという手もあります。そうめん1人分の湯1リットルにつき酢小さじ2〜大さじ1を入れるだけで、驚くほどコシがしっかりしたそうめんが完成するんです。ゆでた後にもみ洗いするので、酢の風味も気になりません。酢の代わりに梅干し1個を入れ、ゆでた後の梅干しはつゆと一緒に楽しむのもおすすめ!

写真:梅干しを入れる

梅干しを入れてゆでても、そうめんの味にはほぼ影響ありません。ゆでた後の梅干しは取り出してつゆに入れ、つぶしながら食べれば、味わいに変化もつけられます。。

未開封の乾麺の常温保存

未開封の乾麺は、水回りなど湿度の高いところを避けて保存を。また、高温や直射日光も品質劣化につながるので、暑い時期は冷蔵庫で保存すると安心です。冷蔵庫から出したまま長く置くと結露が発生するため、出し入れの際は注意しましょう。

開封した乾麺の冷蔵保存

開封済みの乾麺なら、ジッパー付き保存袋などの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。こちらも結露の発生には注意が必要。また、ニオイの強いものが近くにあると移ってしまうので、きちんと密閉してください。

写真:密閉容器に入れて冷蔵庫で保存

ゆでたそうめんの冷蔵保存

ゆでたそうめんが余ったときは、ジッパー付き保存袋に入れて広げ、空気を抜いて口を閉じて冷蔵庫で保存しましょう。食べるときは、水で軽くほぐしてから。遅くても翌日中には食べきってください。

写真:保存袋に入れ冷蔵庫で保存

ゆでたそうめんの冷凍保存

ゆでたそうめんを翌日中に食べきれない場合は、冷蔵保存と同様にジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存を。ただし、冷凍すると食感が落ちるため、加熱調理に使うのがおすすめです。にゅうめんのように汁物に入れるなら冷凍したままで、炒め物に使うなら自然解凍してほぐれるくらいのやわらかさになってから調理しましょう。

写真:保存袋に入れて冷凍保存

冷凍すれば約1カ月保存できるので、すぐに食べきれないときも安心。

食感は気にせず、いつものようにつゆにつけて食べるなら、水に浸して10分程度、熱湯なら1分半〜2分ほどで解凍できます。熱湯の場合は、解凍できたらすぐに湯から引き上げましょう。水やお湯の量は、そうめんがかぶるくらい。また、電子レンジで1人分を解凍する場合は、600Wで様子を見ながら2分30秒ほど加熱し、水に浸してほぐします。

写真:水に浸して解凍する

熱湯なら短時間で解凍できますが、水なら「ほったらかし」にできるので、その間に他の調理を進めたいときなどにおすすめです。

そうめんに関するFAQ

そうめんのゆで方にまつわる、よくある疑問に一問一答形式でお答えします。

Q.そうめん1人前のゆで時間は1分30秒〜2分程度だが、ゆでる量が増えたらゆでる時間も長くするべき?

A. パスタなど、他の麺類と一緒でゆで時間は分量によって変わることはありません。ただし、湯の量は1人分(2束・100g)増えるごとに1リットルずつ増やしてください。

Q.温かいにゅうめんや、炒め物などをするときのゆで時間の目安は?

A. 加熱調理をするぶん、少し短めにするのがおすすめ。短縮する時間は10秒が目安ですが、好みもあるので調整しながらベストな時間を探してみては?

Q.水分を含みすぎるとそうめんが伸びてしまうというけれど、氷を入れるのも良くないの?

A. 氷を入れてから長時間置いておくのは良くないですが、食事する時間程度なら大丈夫。むしろ氷で冷やせば麺が引き締まるうえ、見た目にも涼しげなのでおすすめです。ただし、氷が溶けてくるとつゆが薄まりやすいので、濃いめにするなどの工夫をしましょう。

Q.ゆでてから食べるまでに時間がかかってしまうとき、おすすめの保存法はある?

A. 翌日中に食べるなら冷蔵保存、それ以上なら冷凍保存で。おすすめというより、どのタイミングで食べるかによって保存方法を使い分けましょう。

Q.にゅうめんのときも、もみ洗いしたほうがいい?

A. もみ洗いをするのは冷やすためではなく、ぬめりを取るため。ゆでてそのままにゅうめんにしても、汁の味が絡みにくくなるので、もみ洗いやおがみ洗いでしっかりぬめりを取り除きましょう。

Q.「手延べ」とは?

A. 小麦粉に食塩や水などを加えて練り合わせ、食用植物油などを塗布してから手作業で引き延ばして麺の状態にするのが「手延べ」。機械を使って薄くした生地を切る方法に比べ、手間も時間もかけられている製法です。

いつもと違う
味つけで楽しもう!
つけつゆ・アレンジレシピ3選

キリリと冷やしためんつゆもいいけれど、たまには別のそうめんが食べたい!そんな願いに応えるレシピを野口さんに提案してもらいました。新しいそうめんの味に出会える3品は、どれも試してみたくなることうけあい!

エスニックな味わいがやみつきに
『グリーンカレー風そうめん』

写真:グリーンカレー風そうめん

いつもと違うスパイシーな香りのつゆで、そうめんが足りなくなりそう!グリーンカレーだけでなく、お好みのレトルトカレーを使うのもおすすめです。

つけそば同様、つけつゆをアレンジ!レトルトカレーを使った、手軽にできる「つけそうめん」です。レトルトに入っている具にえびやパプリカも追加しているから、ボリュームもたっぷり。えびをシーフードミックスに代えれば、さらに簡単につくれますよ。

残ったそうめんもしっかりおかずに大変身!
『チヂミ風焼きそうめん』

写真:チヂミ風焼きそうめん

そうめん1人分とは思えない食べ応え!香ばしさとたれの酸味が食欲をそそります。

大きめのフライパンでギュッと押し付けながら焼いて、香ばしさをプラス。ごま油とにら、そしてつけだれと相まって、チヂミらしさがさらにアップしています。豚薄切り肉はどの部位でもおいしくできますが、たんぱくなそうめんに合わせるなら脂がおいしい豚バラ肉がイチオシ!

やさしい味わいの中にしょうがの香りがあと引く味わい!
『豆乳しょうがにゅうめん』

写真:豆乳しょうがにゅうめん

心も体もポカポカになる1杯。胃が疲れているときや、食欲がないときにもおすすめです。

体を温めるしょうがの風味がアクセント。豆乳と白だしのやさしい味わいが、暑さや冷房に疲れた体に染み渡ります。豆乳は沸騰させると分離してしまうので、あたためる程度の火加減でつく るのがコツ。こちらの豚薄切り肉も、脂のおいしいバラがよく合います。

基本プラス小技を駆使して、
もっとおいしいそうめんを!

「大葉やしょうが、みょうが、たたき梅など、たっぷりの薬味を添えて食べるのが好き」と、野口さん。こうしたスタンダードな食べ方も、おいしくゆであげたそうめんがあってこそですよね。鍋のサイズや湯の量、時間を守ってゆで、もみ洗いしてぬめりを取る。これらのことを実践したうえで、今回ご紹介したくっつきにくくなるゆで方などの小技も取り入れれば、食べ慣れたそうめんが今まで以上においしく感じられるはず。これからはもう、「またそうめん?」なんて言わせません!

ホームクッキング編集担当より

今までなんとな~くそうめんをゆでてしまっていたのですが、ゆで方から調理は始まっている!と実感した取材でした。ちなみにホームクッキングでそうめんのレシピが見られるピークは夏場の日曜の昼なんです。ちょっとゆとりのある日だからこそ、そうめんを糸でくくったり、梅干しを鍋に入れてゆでてみたりなど、実験感覚で楽しみながら試してみてください。自分の料理の腕が一段上がった気分になること間違いなしです♪(編集担当・市川)

写真:野口英世さん

教えてくれた人 野口英世さん

料理研究家、フードスタイリスト、 All About「簡単スピード料理」ガイド 。無理や無駄のない、つくり手重視の効率的なレシピとスタイリングアイデアにファンも多く、テレビや雑誌、新聞、広告などで活躍中。近著に『turk フライパンクックブック』『使いやすい台所道具には理由がある』(ともに誠文堂新光社)などがある。

撮影/金田邦男
公開:2026年6月16日

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