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パプリカは栄養&
使い勝手優秀野菜!
ピーマンとの違いや
おすすめの切り方・
食べ方を紹介

パプリカは栄養&使い勝手優秀野菜!ピーマンとの違いやおすすめの切り方・食べ方を紹介

鮮やかな色合いが目を引くパプリカ。料理に彩りを添える野菜として人気ですが、栄養価が高いことも魅力の一つです。また、「ピーマンと何が違うの?」「どんな料理に使えばいい?」といった疑問を抱く方も多いようです。そこで今回は、パプリカの特徴や栄養素のほか、おすすめの食べ方やレシピなどをわかりやすく紹介。選び方や保存方法のコツもまとめているので、ぜひご活用ください!

パプリカってどんな野菜?
ピーマンとの違い

パプリカとは

そのカラフルさと形状から、「カラーピーマン」とも呼ばれるパプリカ。店頭では鮮やかな赤や黄色のものをよく見かけますが、オレンジや紫、白、黒などのカラーもあります。今回、取材で用いたのは赤、黄、オレンジのパプリカ。記事の監修者である料理家の小田真規子さんによると、「色によって香りや味わいに特徴があるので、向いている料理も変わる」のだそう。

植物学上、パプリカはピーマンと同じナス科トウガラシ属に分類されますが、実はこのふたつは別の品種。収穫のタイミングも異なっており、おなじみの緑のピーマンは未熟な状態、パプリカは完熟して色付いたものが店頭に並んでいます。

パプリカとピーマンの違い

パプリカとピーマンでは、味わいも栄養素も変わってきます。それぞれの違いを比較しました。

味わい
パプリカ:甘みがあり、苦味はほとんどない。赤パプリカは甘みが強く、香りに深みがあって濃厚。黄パプリカは酸味が強めで、香りは軽くさわやか。オレンジパプリカは赤と黄の中間的な存在。強い甘みにバランス良く酸味が加わった味わいで、香りには柑橘類を思わせる甘酸っぱさがある。
ピーマン:苦味が強く、青くささや土の香りが特徴的。パプリカに比べ、皮も果肉も薄い。

含まれる栄養素
パプリカ:ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンが豊富。特に赤パプリカは栄養価が高い。
ピーマン:ビタミン類やβ-カロテンを含むものの、パプリカよりは少ない。ただし、ビタミンKは赤パプリカの2倍以上。

写真:左/ピーマン、右/パプリカ

ピーマンに比べ、かなり大きいパプリカ。ずんぐりとした形から「ベル型」とも呼ばれています。

写真:種やわた。左/ピーマン、右/パプリカ

種やわたのつき方はピーマンと同じですが、パプリカのほうが肉厚でジューシー。

パプリカの栄養はすごい?
主な栄養素と働き

パプリカには抗酸化作用をもつビタミンCやビタミンE、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンといったビタミン類をはじめ、塩分の排出を促すカリウムや腸内環境を整える食物繊維などが含まれています。幅広い栄養素が摂れるので、「今日は野菜があまりとれていないな……」なんてときに加えるのもおすすめ。スティック状に切って添えるだけで料理の栄養価をアップできます。

ちなみに、近年では血圧を下げるなどの効果が期待されるγ-アミノ酪酸(GABA)を多く含んだパプリカも登場。機能性表示食品として注目を集めています。

画像:パプリカとピーマンの栄養素の違い

パプリカのおいしい
食べ方・おすすめレシピ

肉厚で食べごたえのあるパプリカが活躍する料理はさまざま。調理方法や切り方などを変えるだけで、今までとは違う味わいに出会えますよ!

目的別:パプリカのおすすめの食べ方

1)栄養を効率よく摂るなら「油と合わせる」
β-カロテンは油とともに摂取すると吸収率が高まるため、サラダのドレッシングに油を加えたり、炒め物、揚げ物などに使ったりするのが良いでしょう。パプリカに含まれるビタミンCは熱に強いため、「加熱するとビタミンCが損失しやすいのでは?」という心配もありません。

2)甘みを引き出すなら「加熱する」
加熱調理をすることで、パプリカの甘みがさらにアップ。中でも赤パプリカは、焼いたり揚げたりすると甘みが際立ち、煮込み料理にすればスープの味わいがより深まります。一方で、味が強いことから他の食材の良さを弱める場合もあるので、たとえばトマトの風味を残したいラタトゥイユのような料理にはオレンジパプリカが合う、と小田真規子先生。こちらも加熱することで甘みが強くなります。なお、黄パプリカは加熱するよりも生で食べるほうが味わいを生かせます。

3)料理の彩りに生かす
カラフルなパプリカを加えれば、いつもの料理もがグンと華やかになります。お弁当に入れて彩りを添えるのもおすすめ。生でもおいしく食べられるので、サラダや野菜スティックにして手軽に取り入れてみては?

4)料理や好みで切り方を変える
切り方によって食感が変わってくるパプリカ。繊維にそって切ればパリッとした食感を残せるうえ、煮込んでもくずれにくくなります。反対に、繊維を断つ切り方ならやわらかくなるため、噛みやすく、味のなじみやすさもアップ。さらに、火の通りが早くなるのも特徴です。このふたつの切り方の「いいとこ取り」と言えるのが、繊維を斜めに断つ切り方。火の通りが早いわりに煮込んでも食感や形を保ちやすいほか、調味料がからみやすくもなります。

写真:左から、繊維を斜めに断つ切り方、繊維を断つ切り方、繊維にそう切り方

左から、繊維を斜めに断つ切り方、繊維を断つ切り方、繊維にそう切り方。切る方向を変えるだけで、食感は思った以上に変わります。

6)小田真規子さんおすすめの食べ方は?
お話を伺った小田さんおすすめの食べ方をご紹介!1つ目は、みそ汁に入れること。ちょっと意外な気もしますが、パプリカの甘みと酸味はしょうゆやみそとの相性が良く、きんぴらなどの和総菜にもよく合うのだとか。パプリカは完熟度が高くうまみが強いため、だし汁は不要、みそを入れるだけでできるそうです。

2つ目は、繊維にそってカットしたスティックパプリカ。スティック野菜と言えばきゅうりやにんじん、大根などが定番ですが、パプリカなら幅広い栄養素を摂ることもできます。ポイントは、カットした後、水に浸して冷蔵庫で1時間置くこと。張りが出てパリパリの食感が楽しめるため、小田さんも気分をリフレッシュしたいときによく食べるのだそう。

そして3つ目は、みじん切りにしてマヨネーズやドレッシングに混ぜるという使い方。パプリカの甘みと酸味がアクセントになるのはもちろん、カラフルだから目でも楽しめます。マヨネーズと混ぜるなら、マスタードを入れたり、しょうゆを数滴たらしたりしてもおいしいそうですよ!

写真:みそ汁、野菜スティック、パプリカを混ぜたマヨネーズ

左から時計回りに、乱切りのパプリカが食べ応えのあるみそ汁、甘みとパリパリ食感でつい手が伸びる野菜スティック、パプリカを混ぜた彩りのいいマヨネーズ。鮮やかな色合いを目にすると、やっぱり食欲がそそられます!

パプリカのおすすめレシピ3選

キッコーマンの数あるレシピの中から、おすすめのパプリカレシピをご紹介します。

食べ応え十分!パプリカも肉もジューシーです
『フライパンひとつで簡単!パプリカの肉詰め焼き』

写真:パプリカの肉詰め焼き

花のような断面と彩りの良さは、パーティーメニューとしてもおすすめ。

赤身も脂のしっかりした肉も、パプリカは相性抜群。ピーマンではなくパプリカを使うことで、ジューシーで食べ応えのある1品となっています。

レモンとオリーブオイルの香りが夏らしい
『ズッキーニとパプリカのツナマリネ』

写真:ズッキーニとパプリカのツナマリネ

できたてはもちろん、冷やしてもおいしい1皿。

クタッとしたズッキーニと歯応えを残したパプリカを組み合わせて、さわやかなマリネに。隠し味として使ったカレー粉で、ピリッとした刺激も楽しめます。

パプリカとかつお節のうまみがたっぷり!
『パプリカのおかか炒め』

写真:パプリカのおかか炒め

ジュワッと染み出る調味料ごと、かつお節とともに味わって。

食材2品でつくれる、お手軽な副菜。パプリカは繊維に対して斜めにカットしており、シャキっとした食感もしっかり残っています。

パプリカは鮮度が落ちると表面にしわが寄って張りがなくなり、へたや軸の部分もしなびてきます。新鮮なパプリカを選ぶなら、表面がツヤツヤして張りがあり、ヘタや軸が青々としたものを探しましょう。また、何かにぶつかるとその部分から傷んでくるので、キズがないかも確認を。

写真:左が鮮度の落ちたパプリカ、右が新鮮なパプリカ。

左が鮮度の落ちたパプリカ、右が新鮮なパプリカ。

パプリカの保存方法

皮が厚くて水分が抜けにくいことから、野菜の中でも長持ちするパプリカですが、余ったときは適切に保存することでおいしさを長持ちできます。冷蔵・冷凍ともに可能なので、保存したい期間に合わせて使い分けましょう。

丸ごと冷蔵保存

表面の乾燥を抑えるためにキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて空気を残したまま口を閉じます。春~夏に旬を迎えるパプリカは寒さに弱いので、野菜室で保存しましょう。保存期間は約2週間が目安。なお、この状態なら常温でも約5日の保存が可能です。

写真:ポリ袋に入れて保存

ポリ袋の中に空気を残しておけば、保存中に他の野菜とぶつかっても傷つきにくくなります。

カットして冷蔵保存

断面が空気に触れにくいよう、ラップでぴったり包んでからポリ袋に入れ、空気を残した状態で口を閉じます。保存期間の目安は、野菜室で約1週間。

写真:ラップで包んで保存

断面が空気に触れると傷みやすくなるのでラップは必須。

カットして冷凍保存

最も長持ちさせられるのが冷凍保存。使いやすいようにカットしたパプリカをラップでぴったり包んだら、ジッパーつき保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じます。あとは冷凍室に入れるだけ。保存期間は約1カ月が目安です。なお、冷凍することで食感が変わるので、次に使うときは凍った状態のまま加熱調理がおすすめです。

写真:保存袋に入れ冷凍保存

丸ごと冷凍も可能ですが、解凍時に時間がかかるので、カットしてから保存を。

パプリカに関するFAQ

パプリカにまつわる、よくある疑問に一問一答形式でお答えします。

Q.パプリカの中の白い部分(ワタや種)は食べられる?

A. 食べられるものの、それほどおいしいわけではありません。白い部分がなければパプリカ自体の鮮やかな色もより生かせるので、気になる場合は取り除いても。

Q.パプリカとピーマンの使い分け方は?

A. 生で食べる場合は、苦みのあるピーマンよりもパプリカがおすすめ。とくに酸味のさわやかな黄パプリカは、鮮やかな色合いやシャキシャキ食感の味わいを生かすことができます。加熱調理の場合は、それぞれの特徴によって使い分けて。赤やオレンジのパプリカは加熱によって甘みが増してジューシーになるため、グリルや煮込み料理などに。一方、ピーマンは加熱することで苦みが和らぐので、サッと火を通して食感を残したチンジャオロースのような炒め物や、ほどよい苦みが料理のアクセントになる肉詰めなどに使うとそれぞれのおいしさが一段と引き立ちます。

Q.パプリカは毎日食べても問題ない?

A. 摂取過多が問題になる栄養素は含まれていないため、極端に大量でもない限り、毎日食べて大丈夫。とは言え、栄養素はいろいろな食品から摂るのが理想的なので、他の野菜と組み合わせながらバランス良く食べるようにしましょう。

Q.パプリカの苦味を感じることはある?

A. パプリカは苦味がほとんどない野菜なので、苦いと感じることはあまりないはず。ただし、赤パプリカの場合は渋味を感じる可能性があるので、気になる場合は加熱調理をしましょう。

Q.フルーツパプリカってどんな品種?

A. パプリカの中でも糖度が高いのが、フルーツパプリカと呼ばれるもの。品種によっては、いちごと同じくらいの甘さがあります。さらに果肉が柔らかいのも特徴。パプリカが苦手な子どもでも食べやすく、生で食べるのにぴったりです。

写真:パプリカの種類

右下が一般的なパプリカ。一方、フルーツパプリカには、まるで万願寺唐辛子のように長いもの(左)や、ピーマンくらい小ぶりのもの(右上)があります。

色ごとに味も香りも
異なるパプリカで、
食卓にもっと彩りを!

SNSのアカウント名を「パプリカマキコ」にするほど、こよなくパプリカを愛している小田さん。普段は三杯酢で煮たり、すき焼きに入れたりして楽しんでいるそうです。また、輪切りにしたパプリカ、ズッキーニ、きゅうりなどを2%の塩水に漬ける浅漬けもお気に入りだとか。

「塩水の代わりに白だしで漬ければ、パプリカのグルタミン酸と白だしのイノシン酸の相乗効果で、さらにうまみがアップします。パプリカは凝った料理よりも、シンプルな食べ方のほうがおいしさを感じられる食材。トマトやきゅうりのような感覚で使えるので、これまでパプリカとはあまり縁がなかったという方なら、まずはただ切って添えてみるのがおすすめ。何なら、包丁ではなく手でちぎってもいいと思います。日持ちがして扱いやすいのも魅力なので、ぜひ食卓に取り入れてください」

ホームクッキング編集担当より

取材の際、氷水でキンキンに冷やしたパプリカと、フライパンでじっくり焼いたパプリカをそれぞれ試食しました。前者はシャキシャキでさっぱりとした甘さ、後者はトロトロで濃厚な甘さ。対照的ですが、どちらもびっくりするほどおいしかったんです。酢豚やラタトゥイユはもちろん、単体でのおいしさにも気がついたので、これから食卓での登場頻度が上がりそうです!(編集担当・賀来)

写真:小田真規子さん

教えてくれた人 小田真規子さん

料理家・フードディレクター・栄養士。スタジオナッツを主宰し、徹底的な研究と試作による検証で、誰でもおいしくつくれる料理レシピを数多く生み出す。雑誌、テレビ、新聞などのメディアで活躍するかたわら、その信頼感から企業のメニュー開発などのアドバイスを依頼されることも多数。近著に『キッコーマン特選 基本の和ごはん』(小学館)、『健康 安全 手間なし 60代こそレンチンごはん』(扶桑社)などがある。
スタジオナッツ http://studionuts.com
インスタグラムID  studionutsnutsm パプリカマキコfoodshot_kusudama 料理フォトくすだま
適材適味・小田真規子 https://www.odamakiko-recipe.com/

撮影/金田邦男
公開:2026年7月14日

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